キャンプで焚き火をするためには、薪が必要となりますよね。あなたはどこで薪を手に入れますか
キャンプ場で 焚き火を楽しむキャンパーとしては、大量の薪は必要ありません。多くはホームセンターか、現地調達(薪拾い or 購入)、Amazonなどの通販などが多いでしょう。
ひとくちに薪といっても、ホームセンターで販売されている木材(建材)とはどのように違うのでしょうか?
今回の記事では、アウトドアで焚き火を楽しむキャンパーがホームセンターで薪を購入するときの注意点を紹介します。さらに、焚き火を楽しむためどこで購入するとベストかを紹介します。
我が家の話ですが、私は秋から冬に次の年の薪を自作して、数年乾燥させた薪ストーブで焚いています。アウトドアで焚き火をする方は、薪棚を所有することもなく、どこかで購入することになります。通常はキャンプ直前に購入することが多いようですね。
それではホームセンターの薪はお得であるのかについて書いてみたいと思います。
私の過去の記事では薪を購入することができるところを紹介していますが、どちらかというと薪ストーブ用では大量に購入することになります。
薪を販売している専門店についてはこちら
薪の購入手段について調べてみた 薪を販売する専門店の紹介 - 薪とともに
目次
- アウトドア(キャンプ)の夜の楽しみ
- 薪は針葉樹と広葉樹がどちらがいい?
- 松は松の使い方があります
- 針葉樹と広葉樹の違いはなに?
- ホームセンターで薪を購入する注意点
- アウトドアで薪を購入するのはどこがベストか
- キャンプ場で薪を選ぶ注意点
- まとめ
アウトドア(キャンプ)の夜の楽しみ
料理では炭を使う?薪を使う?
アウトドアといえば焚き火が楽しいもので、ぜひ楽しみたいアクティビティの一つとなってきましたね。料理は炭を使う、その後の焚き火は薪を使うっていう感じがいいような気がします。
日中は水遊びやアスレチックなどの活動的なアクティビティが主ですが、夕方はダッチオーブンなどで料理を楽しみ、夜は焚き火を眺めてじっくりと語らいの時間をとってみると、いつもとは違う話で盛り上がるでしょう。
過去の記事では、バーベキューと焚き火・ダッチオーブンと一台で三役にもなるバーベキューコンロを紹介しました。 |
この焚き火をするためには必ず燃料となる薪が必要です。現地で薪拾いをするのも楽しみのひとつですが、キャンプ場によっては、持参しないといけないところも多いです。
料理では炭を使うことが多いですが、最近では薪を使って豪快に焼き肉っていう人も増えています。いわゆる直火ですが、煤の香りを楽しむという焼肉も意外と美味しいです。
実際に薪で焼いた焼き肉を食べてきたのでレポートしました。
薪は針葉樹と広葉樹がどちらがいい?
それではここからは薪を使って料理や焚き火を楽しむための薪について学びましょう。
薪ストーブで毎日、薪を焚いているとわかることなのですが、スギやヒノキなどの針葉樹の薪は火力が強いですが、すぐに燃え尽きて灰になってしまいます。
とくに屋外での焚き火は、外気にさらされているので、あっという間に燃え尽きてしまいます。このため、針葉樹は焚き付け用として使用し、広葉樹などに変えていくのがベストでしょう。また松は火付が良いですが、ヤニが多いためススが多くなりがちなので、直火での料理は避けたほうが良いでしょう。
松は松の使い方があります
松は焚き火や料理には不向きであるとお伝えしましたが、逆に焚きつけ用としてはベストだといえるでしょう。なぜならば、松ヤニは一度火がついてしまうとなかなか消えないからです。また、燃焼時には高温が必要となるのですが、少しの熱で簡単に発火しやすいので焚きつけ用としてはベストだといえるでしょう。
キャンプ場で販売している薪はこちら
針葉樹と広葉樹の違いはなに?
ところで、焚き火用として燃料とするには薪が一番ですが、薪には種類があり、大きく針葉樹と広葉樹に分けられます。
これら針葉樹と広葉樹の違いは何でしょうか?一番大事なものが重さに違いがあります。
これら重さに違いがあることが比重が違う、つまり燃費につながってきます。重い樹木ほど火の持ちに差がでてきます。過去記事ですが、ほぼ同じの長さの薪を、針葉樹と広葉樹に分けて重さを測ってみました。
手にとると針葉樹は軽く、広葉樹はずっしりと重く感じるでしょう。
また、木を打ち合わせると針葉樹はコンコンとやや低い音ですが、広葉樹ではキンキンと高い音が鳴ります。年末に使われる拍子木は広葉樹がほとんどで甲高い音を立てることができます。
しかし、ホームセンターで購入する際には、針葉樹と広葉樹の両方を販売していることは少ないです。どちらかの薪を一束600〜900円ぐらいで販売していますので、購入する場合には注意しましょう。
次の項目では、ホームセンターで購入する際の注意点について書いています。
ホームセンターで薪を購入する注意点
薪は通常、薪束で販売されています。持ちやすいように紐などで縛った感じで一括りにされています。または、ダンボールに収納されているものもあります。
ダンボールに梱包された薪は、運びやすく荷台を汚すことが少ないでしょう。
ただし、どのような材質であるかなどを確認することは難しいでしょう。
購入前に樹木を聞いてみる
ホームセンターで販売されている薪は、どこかの燃料店で仕入れてきた薪になります。
ホームセンターが独自に作ったものではなく、いわゆる転売のような感じでマージンを取っています。このため、ホームセンターは薪に関して十分な知識があるとは言えません。写真の薪は針葉樹で、おそらくヒノキでしょう。
ホームセンターで売っている薪の値段を調べてみました 2019冬 - 薪とともに
普段から伐採した木に触れているとわかるのですが、慣れていないと針葉樹と広葉樹の違いはわかりにくいです。
薪ストーブに焚く燃料には針葉樹と広葉樹の見分け方のポイント - 薪とともに
アウトドアで焚き火をする際には、できれば広葉樹のほうが良いでしょう。
針葉樹・広葉樹のどちらの木でも焚き火は楽しめますが、針葉樹は熱量が低いため、すぐに追加で薪を入れていくようになり、人手が必要となってしまいます。消えてしまうと、再び着火し直しになり、興ざめになってしまいます。広葉樹であれば、火持ちが良いので、焚き火に向いています。
購入前にどちらの樹木であるかを確認するほうが良いでしょう。
最近ではビニール袋に薪を梱包されているものがありますが、空気の通気性が悪いので、薪材の中にある水分が袋内で留まってしまいます。
薪や木材は呼吸するといいますが、ビニール袋に梱包されてしまうと薪のなかにある水分が蒸発しないようになってしまいます。
すなわち、薪が水分をずっと含んだままになるため着火するために時間がかかってしまったり、薪が燃焼したとしても燃焼温度があがりにくいため不完全燃焼のような状態になってしまい煤が発生しやすくなるデメリットが生じます。
このように写真のような、水分を多く含んでいる薪はオススメできない。
針葉樹の見分け方は、樹皮が薄いのが特徴です。写真のように、こちらの薪では袋に入っていますが、袋の中には水滴がついていました。これは樹木のなかに水分の含有率が高いことを示します。
薪ストーブでは、このような含有率が高い樹木は煙突内にクレオソートやススを固着させてしまいます。含有率が高い薪は、薪ストーブでは煙突火災につながるので絶対使用してはいけません。
屋外の焚き火では、煙突がないので、水分が多いということは、焚き火の時に煙が多く、大量のススが発生することを覚えておきましょう。薪をくべるたびに火力が落ちてしまい、目が痛くなることが予想されます。
どうしても、含水率が高い薪しかない場合は、火のそばに薪をおいておくと乾燥しやすいです。
※火に近づけすぎると樹木は自然発火するので、注意が必要です。
購入する薪束の数を考える
焚き火を楽しむ時間というのは、暗くなってきてから薪に火を入れると思います。おおよそ6時間も焚いていると思いますが、この際に薪はどれくらい必要でしょうか?
針葉樹で小割の薪束であれば、4束は必要でしょう。焚付としてすぐに火が点く所がメリットですが、長時間の焚き火には不向きと考えるべきです。
広葉樹であれば2束くらいで十分でしょう。一束であればやや心もとないと思います。
下記の記事では薪を購入する注意点をまとめてみました
アウトドアで薪を購入するのはどこがベストか
それではアウトドアで焚き火をする際に購入する場所はどこが一番でしょうか?
ずばり、事前にキャンプをするのがわかっているのならばAmazonなどの通信販売で購入するか、現地となるキャンプ場で購入するのが良いでしょう。その理由を書いてみましょう。
1.キャンプ場で販売されている薪は針葉樹と広葉樹のミックスが多い
キャンプ場で購入する薪は、値段が割高な感じが多いですが、おおよそキャンプ場で伐採した樹木がほとんどです。サイト内で不要となった樹木を伐倒し乾燥させて販売しています。もちろん、購入前に広葉樹か聞いてみると良いでしょう
キャンプ場で売りにだされている樹木は、針葉樹が混ざっていることも、、、いずれにしても、しっかりと乾燥しているかが重要です。
写真の左側は丸く成形された木杭でしょう。キャンプ場で不要になった木杭も一緒に販売されていることもあります。見分けるポイントは、木の皮が厚くゴツゴツしたものが広葉樹のことが多いです。木杭は薬剤処理されていることが多いので、直接焼き肉をするなどは避けたほうが良いでしょう。
2.Amazonなどの通信販売のメリット
なんといっても、必要な量と樹種を選べることが一番のメリットです。必要な量だけ購入することができるのが良い点でしょう。また、普段は手に入れることができない樹種が選ぶことができて、サクラやナラの木など自分で選ぶことができます。
焚き火には広葉樹が良いと書きましたが、わからない場合はショップに聞くこともできます。薪を販売している専門店ばかりなので、水分の含有率なども抑えられているのでオススメです。
またダンボールで送付されてくるのが多いので、輸送にも便利になっているでしょう。
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3.キャンプ場購入では荷物が減って車が汚れない
手軽に荷物を増やしたくない場合は、キャンプ場で購入したほうが良いでしょう。現地で手に入れたほうが自動車に積み込む荷物も減るでしょう。
また、たくさんの薪を積んで自動車で移動すると、必ず自動車は汚れるでしょう。さらサイト内での移動を考えると荷物を減らしたほうが機動性に優れると思います。
キャンプ場での販売について
キャンプ場で薪を選ぶ注意点
キャンプ場で販売されている薪は、サイトで伐採した樹木がほとんどです。写真のように苔やキノコが付着している場合は、水分を含んでいる可能性があります。
通常、薪は乾燥させているのですが、青々とした苔がついているということは含水率が高いことを示しています。また、キノコが生えてしまった樹木は、薪のエネルギーを得てキノコが成長しているので、熱量が低いことを示します。
すなわち、燃やすとすぐに灰になってしまいがちです。
また、ほだ木とよばれるしいたけを育てるための樹木は、写真のように穴に白い模様があります。こちらの写真ではまだしいたけが生えていない状態ですが、しいたけが育ったあとの樹木は熱量が低いので薪には適していません。樹木の熱量をキノコが吸い取っているので、燃やしても火力が弱く、すぐに朽ちてしまいます。
通販サイトで購入すると、品質も高く、キノコなどが生えているものはないでしょう。
また、専用のダンボールなどに梱包されてくるので、車を汚すこともすくないと思います。
キャンプ場に隣接した薪屋さんを紹介します
まとめ
今回の記事では、薪をホームセンターで購入する際の注意点について書いてみました。
ホームセンターで薪を購入すると、意外と杉が多く、焚き火には向かない薪が多いです。特に都会でのホームセンターではこの傾向が強いです。
ホームセンターで販売している薪についてはこちらで書いています
キャンプ場で薪を購入する予定の場合は、以下の点を事前にキャンプ場に確認しておくと良いでしょう。
- 薪は乾燥しているものか
- 広葉樹であるか
- 値段は人束いくらがぐらいか
この記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。
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