私は年に数回猪を食しますが、これためジビエや狩猟に興味があります。
今回は狩猟やジビエに興味がある人は必見の番組動画をご紹介します。その番組とはAmazonビデオのカリギュラです。
Amazonプレミアム会員になれば、無料で視聴できるAmazonビデオにカリギュラというAmazonオリジナル動画があります。カリギュラはAmazonオリジナルの番組を作成しており、スポンサーに左右されない自由な番組を企画しています。このため地上波では抗議がたくさんくる番組編成となっています。
今回紹介する番組は、以下のことに興味がある方が視聴すると、きっと新しい考えに気づくことができる番組でしょう。
- ジビエや狩猟に興味がある人
- 実際に狩猟をやってみたいと思っている人
- 猟師の方の猟銃に対する考え方
- サバイバル術について興味がある
そんな番組として Amazonオリジナル番組のカリギュラについてご紹介したいと思います。
カリギュラとは
[毎週金曜更新]「カリギュラ」とは禁止されるほど試したくなる心理現象。地上波放送では、禁止された企画書の数々。マニアックすぎて視聴率が見込めない。コンプライアンス的にNG。くだらな過ぎる。しかしそんな禁止された企画書の中には宝が埋もれている。一度は闇に葬りさられた企画がいま蘇る!
カリギュラ効果とはなに?
心理学ではカリギュラ効果と呼ばれるものがあります。禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことで、だめと言われたことは逆にしてみたいという欲求はありませんか?
これらは昔話でもよくみられ、戸を開けるなと言っているのに開けてしまって飛んでいってしまった鶴の恩返しやなどがあります。
この番組では、現在では民放では禁止されているくだらないことやエロ、グロ映像などをAmazonで放送してしまおうというコンセプトです。
ココがポイント
毎週楽しみに視聴していますが、ほんとにくだらない企画から東野さんが狩猟を体験するというドキュメンタリーまでバラエティーに富んでいます。
地上波では放送が難しい、エロネタから動物の生死、ガチ詐欺選手権など、一気に視聴しても飽きない企画がいっぱいです。
狩猟に関係する話はコレ
本当にカリギュラは、バラエティーが豊富で偏った話がありません。いろいろな企画が進行しながら次の話しになっていくことがあります。
狩猟に興味がある人はコレを見てみてくださいね!
鹿編
案内役 服部文祥 氏
1996年から山岳雑誌「岳人」編集部に参加。1999年から長期山行に装備と食料を極力もち込まず、食料を現地調達するサバイバル登山を始め[1]、そのスタイルで南アルプス・大井川~三峰川、[八幡平]]・葛根田川~大深沢、白神山地、会津只見、下田川内、日高全山、北アルプス縦断、南アルプス縦断など日本のおもな山域を踏破。それらの記録と半生をまとめた山岳ノンフィクション『サバイバル登山家』を出版した。
フリークライミング、沢登り、山スキー、アルパイン・クライミングなど登山全般を実践する一方、近年は毛バリ釣り、魚突き、山菜・キノコなど獲物系の野遊びの割合が増え、2005年からは狩猟もはじめる。
素直に世の中にはスゴい人がいるんだなぁーって感じました。狩猟というかサバイバルを実践している人がいることを初めて知りました。なんちゃってキャンパーの私とするとちょっと恥ずかしいぐらい自然を愛して、自然に生きることを実践している方なんだと感じます。
服部文祥を詳しく知りたい人はこちらをどうぞ
近くの山へ充電式のバッテリー駆動のチェンソーを使い、原木から玉切りを作るみたいです。さらにその玉切りを自分で担いで持って帰るようです(スゴいね)。
鹿編のココがポイント
猟銃で狩猟するという一般的に目にすることがない禁断の世界を垣間見ることができます。狩猟に出かける前の心構えや狩猟の様子、鹿の解体など地上波では絶対に放送できない内容が含まれています。
こちらで出演されている服部文祥さんは「サバイバル登山」と自ら名付けた登山を実践する方です。「サバイバル登山」とは、食料を現地調達し、装備を極力廃したスタイルの登山を指しています。
つまり、山で自らの食料を調達しながら、越冬することあるぐらい山と一体化したサバイバル登山家と呼ばれています。
ロケには自然の鹿を用意することはできません。実際の己の脚で山を駆け回り、自然に存在する鹿を猟銃で仕留める様子が記録されています。今回の鹿編では仕留められた鹿(ほとんど絶命状態)を東野さんが血抜きをするというところが大役です。
スーパーで並んでいる肉を切るとは意味が全く異なります。先程まで自然の中を駆け巡っていた鹿を仕留め、首の頸動脈を切るということを行っている人は少ないと思います。その後は鹿を解体場まで移動し、実際に解体場面を放送しています。
最近ではYouTubeなどで解剖学実習の様子を見ることができますが、高解像度の画像で鹿を捌くのは初めてみました。怖いというより、キレイと感じるのは何故でしょうか。
私は狩猟に興味がありますが、やはりハードルが高いなと感じ、狩猟に関与する人たちの考え方を触れることができます。
猪編
案内役は片桐邦雄 氏
片桐邦雄さんはハンターでもあり、料理人でもあります。生きたままの猪を捉え、1日生きたまま置いておくと、肉本来の美味しさを味わうことができるため、生け捕りにこだわっているそうです。
ちなみに片桐さんは美味しんぼでも紹介されているそうです。
お店の情報はこちらです。
寿司割烹 築染(ちくせん)
住 所:静岡県浜松市天竜区二俣町二俣2177
電 話:053-926-2572
定休日:月曜日
受 付:9:00〜22:30
HP:
アクセス:天竜浜名湖線「二俣本町」駅より徒歩7分
猪編のココがポイント
猪編では、罠猟で猪を捉えようとします。猪もガチで捉えるためにやらせはありません。出演している片桐邦雄はハンターでもあり、料理人の顔を持つ変わった狩猟人です。獲物を美味しく頂くために生け捕りを生業としている方で、解体する直前まで生きたまま捕獲することを専門にしているそうです。
視聴してスゴいなと思ったのは罠猟はとても綿密で、丁寧な仕事なんだと感じます。また、通称、弁当箱と呼んでいる罠に猪の足が触れるように誘い込むための罠は、さすが技術と経験があるんだなと感じます。
東野さんは、罠で身動きが取れなくなった猪の目隠しをして完全に制圧することと、猪を殺めるという大役が任されます。大型犬ほどの猪の命を奪うという行為を視聴することができます。ここでも、命を奪うという行為が見て取れますが、それは残酷ではなく、生きるために行う当たり前の行為なんだと感じました。また、沢山の血液が見れますが、怖いやかわいそうという感情がなく見て取れます。
鹿編に続いて解体場面もあるのですが、特にホルモンよ呼ばれる内蔵が美しく、取り出されていきます。
生け捕りにするメリットを考えてみた
罠にかかった猪は、なんとか罠から逃げようとします。それは猪においては生死に関わることですから当然のことです。この時には、アドレナリンというホルモンが大量に全身を駆け回ります。
アドレナリンが分泌されると筋肉の血液は多くなり、さらに筋力を増やす働きがあります。この時に仕留めてしまうと筋肉内には大量の血液が残ることに成りこれが臭みへと変化してしまいます。
なぜ臭いかはこちらで書いています
すなわち、血液中の鉄成分が変化が生じ、それを臭みとして感じてしまうということです。生け捕りにするとこの大量に筋肉中にあった血液が再び太い血管へと戻りますので、心臓や頸動脈などの大血管から血抜きを行うと肉への血液は少なくなっているという理屈になりますね。ここが肉本来の味を感じるポイントだと思います。
2編共に視聴して、狩猟とはとても原始的でありながら、改めて生きるということを感じさせてくれるドキュメンタリーであり、今の生活を見つめ直す良い番組ではないかと感じています。
狩猟やサバイバルについて描いている漫画や本
狩猟についてわかりやすく書いている本は山賊ダイアリーが一番だと思います。空気銃などの猟銃の基本や、罠猟についてもわかりやすく書いてくれています。
絵柄はあまりグロくないのでとても読みやすい教養を増やすにはもってこいの本です。
カリギュラはAmazonのプライム会員になると見放題になれます。
〆
鹿編、猪編の両方に共通していたのは、山へ感謝するというそれぞれの儀式がありました。どちらも心臓などに3本切り込みを入れるという行為があり、自然への感謝を行っていました。
かわいそうという声があがるため、地上波では放送できないようですが、片桐邦雄の『スーパーで売っている肉は、誰かが生きた動物を仕留め、解体し、それを私たちはお金で買っているんだ』という言葉が胸に突き刺さります。
もっと、食するものに感謝し、大事に、そしてその分私達も生きているんだと実感すべきではないでしょうか。