毎年、大学入学共通テスト(昔はセンター試験といいました)でカンニングがあります。昨年はマスク拒否事件があって、その後に警察が大学にやってくるという騒ぎがあって大変なことになってしまいました。
その後にマスク拒否をされた方がテレビやメディアに出て、再びマスク拒否によって大騒ぎなことになっていました。
毎年、カンニングや不正行為によって試験が失効される方がいますが、今年はどうなっているのでしょうか?
昨年のカンニングとマスク拒否についてはこちら
今年のカンニングまとめ
大学入試センターによると、2022年1月16日午後8時現在、スマートフォンの使用、カンニング等で3人の不正行為が発覚した。不正行為をした場合は、すべての教科・科目の成績が無効となる。
不正行為が発覚したのは、共通テスト1日目の1月15日に三重県で1人、神奈川県で1人、2日目の1月16日に徳島県で1人の合計3人。三重県ではスマートフォンを使用、神奈川県では「解答はじめ」の指示より前にICプレーヤーを作動および解答を開始した。また、徳島県では他の受験者の答案の覗き込みをした。
不正行為をした場合は、その場で受験の中止と退室を指示され、それ以後の受験はできなくなる。また、受験した大学入学共通テストのすべての教科・科目の成績が無効となる。
受験生が国語の試験でスマートフォンを太ももの間に挟んで隠しているのを試験官が見つけた。指摘された受験生は「分からない問題を調べようと思った」と不正を認めた。スマホに関連した不正行為の認定は前身の大学入試センター試験を通じて6件目。
徳島県では、数学の試験で他人の解答用紙をのぞき込むようなしぐさをして試験官から注意された受験生が、その後の理科でも同じように周囲の答案をのぞいていたためカンニングと認定された。
覗き見カンニングについて
解答用紙を覗き見をしたという、よくあるカンニングですが試験官は何度もそのカンニングの様子を確認しているはずです。
一度の覗き見だけでカンニングと認定することは稀であり、くり返しその行為があること、複数の試験官によって確認できることなどがあったと思われます。
記事ではすでに注意を受けてた受験生が、再びカンニング行為を行っていたため中止となったようです。試験官の間では、○○の受験生はカンニング行為をしているはずだと共有されていたはずです。そして、次あったときは止めていこうと決めていたはずです。
カンニングする傾向はすぐにわかるものです。昔にセンター試験の監督をしていた経験を書いています。
カンニング見破り方
スマホを使ったカンニング
スマホを使ったカンニングも最近増えています。スマホを太ももの間に隠してしまって、試験官が遠くに離れたすきに調べてみるという作戦のようです。
この方法は効率的なようですが、スマホを操作するためにどうしても鉛筆を持っていない手を股に入れる姿勢になってしまいます。
試験官は試験中は何もすることがないので、受験生の様子を見るしかありませんが、試験中に机の下に手を入れている人は怪しいと感じています。
スマホを使って調べている時にはスキが生まれやすいので、スマホカンニングはある意味危険な手段と言えるでしょう。
カンニングを見破るには受験生の視線
覗き見にしろ、スマホカンニングにしろカンニングをするときには問題用紙を集中して見ていない様子が感じ取れます。
カンニングの見破り方でも書いていますが、視線が問題用紙を見ていない場合は怪しい受験生として認定します。そして、遠くからその受験生をずっと見ていますので、なにかやっているなというのはすぐにわかるものです。
試験官の立場としては、カンニングと思ったけど間違えでしたとはいえないので、決定的な証拠がない場合は見過ごしていると思います。
おそらく、決定的な証拠がないだけでカンニング認定されていないカンニングはもっとあると思います。