今年も薪ストーブを焚く時期となり、薪割りのシーズンになったわけです。焚くことは薪を消費することになるので、薪ストーブユーザーとしては薪不足という錯覚に陥ってしまいます。
我が家では、薪割りは薪割り機に任せていたのですが、この薪割り機は不調になることがたびたびあります。斧と違って薪割り機だと、安定した形の薪ができるので、斧もいいですが、薪割り機のほうが実用性が高いと感じています。
しかし、中古で買った薪割り機は経年劣化が生じやすく、故障が多いことになっています。
薪割り機を修理している記事はこちら
今回の記事では、薪割り機のモータファンの修理について書いてみたいと思います。
あまり薪割り機を持っている人は少ないので、ちょっとマニアックな記事になりますが、よろしくおねがいします。
薪割り機 から異音
薪割り機が不調だったのは昨年からです。寒い時期と暑い時期には庭作業が進まないので放置していたのですが、秋になりやっと修理をしようと思った次第です。
薪割り機はモーターによってオイルをピストン内に押し込んで、ピストンラムを伸ばす構造となっています。
このモーターは一体型となっており、モーターとコンプレッサーがセットとなっています。コンプレッサーの中は油圧でコンプレッサーの圧力がピストンラムを押し上げる力となり、薪を挟み込みように割るシステムとなっています。
薪割り機の構造はこちら
今回の故障部分は、モーターについているファンが経年劣化によって、空回りするようになり、異音が発生するようになってしまいました。
このファンは他の薪割り機にもついています。薪割り機の構造はメーカーが変わってもだいたい同じで、モーターによってピストンラムを押し出す機構はどこも一緒のような気がします。
動画のように、ファンとモーター軸が一緒に回転することがなく、モーター軸だけが空回りしているのが原因でした。
販売メーカーのキンボシに問い合わせると、モーターは一体式となっており、モーターポンプAssyの交換は部品代だけで53,000円とのことでした。修理代で新しい薪割り機が買えるぐらいのものなので、今回はなんとかファンだけを交換できないか考えてみました。
いろいろと薪割り機を調べてみると、どのメーカーもモーターの寸法や、薪割り機の形は一緒なのでもしかすると、ファンを交換できないかと考えました。
知り合いに相談して、他メーカーのファンだけを手に入れることができました。
購入してきたファンと、劣化したファンを比べると汚れもあるので、全然違いますね。
さらに比べてみると、わずかにファンの形状の違いがあります。
ファンの数は一緒ですが、ファンの大きさや形が微妙に異なります。もしかすると、つかないかもしれない。。。という不安もありましたが、そんときは削ってでも使ってやろうという精神で続けます。 安かったし。
さらにじっくりと観察すると、モーター軸を差し込む穴の形状が違います。新しいファンでは円形になっていませんが、古いファンは円になってしまっています。
新しいファンとモーター軸の形状を比べると、完全に一緒だとわかります。この形が劣化してしまい、ファンが空回りしているのがわかりました。
新しいファンをモーター軸に差し込むと、ブレーカーが落ちるハプニングがありましたが、ファンを差し込みすぎないように注意して、止め金具を慎重に取り付けます。
最終的には外蓋もかぶせて動作確認を行いましたが、問題なくファンは動くことが確認できました。
ところで、このファンは何の役割なんでしょうか、わかる方がいたら教えて欲しいです。
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