薪ストーブの書籍をレビューする企画、第二弾は、『都会で楽しむ薪ストーブ』という本をご紹介します。この本は、2011年10月に発刊された本でやや古いです。
前回の記事では、比較的新しい本である『薪ストーブデビュー 』を取り上げましたが、比較しながらレビューしてみたいと思います。
テーマが『スタイリッシュに炎と暮らす』ということで、とても内容が気になりますね。
それでは薪ストーブ〜
- 都会で楽しむ薪ストーブ スタイリッシュに炎と暮らす
- 全体像
- 薪ストーブ導入例
- 薪ストーブ導入するための知識
- 薪ストーブのカタログ
- 薪について
- 着火の方法
- 薪ストーブ料理について
- 薪ストーブショップ紹介
- その他
- 〆
都会で楽しむ薪ストーブ スタイリッシュに炎と暮らす
登録情報
大型本: 96ページ
出版社: 地球丸 (2011/10/27)
(CHIKYU-MARU MOOK 別冊夢の丸太小屋に暮らす)
住宅地でも薪ストーブのあるスタイリッシュな暮らし
時間に追われがちで自然とのふれあいも少ない都会生活で薪ストーブのやわらかな炎に癒しを求める人が増えています。本書は、都市部で薪ストーブを楽しむオーナーさんの実例から、住宅街で薪ストーブを設置するためのポイント、モダンなインテリアにフィットする薪ストーブのカタログなど、都会で暮らす人が薪ストーブライフを満喫するための完全ガイドです。
地球丸という出版社
http://www.chikyumaru.co.jp/sgenre/19/
地球丸という出版社は、毎年、何冊かの薪ストーブに関連する本を出版しています。
薪ストーブライフのように薪ストーブ専門の雑誌ではありませんが、隔月雑誌『LOG HOUSE MAGAZINE(ログハウスマガジン)』があり、詳しく薪ストーブを特集している号があります。
ログハウスマガジンの2017年3月号は、薪ストーブ特集があり、とても読み応えがあります。また紹介しますね。
全体像
販売されてすでに7年経過しています。やや情報も古くなっているのでカタログ的なものは、もっと新しい本のほうが良いかもしれません。一番の特徴が都会でスタイリッシュな暮らしの中で、どのようなデザインのストーブが映えるのかを見ることができます。
一部、カラーで住宅雑誌を読むかのようなデザインです。
[巻頭ギャラリー]都会暮らしの薪ストーブスタイル
01 室内外一体の開放空間で薪ストーブを満喫
02 炎と中庭の四季の移ろいを楽しむための薪ストーブ
03 静寂の中庭に面して時を刻む薪ストーブ04 高台からの眺望を望むアウトドア感覚の住宅
05 海への憧憬を抱き炎のゆらめきを楽しむ家
06 豊かな緑を背景に炎を観賞するための薪ストーブ
07 リノベーションで土地空間+薪ストーブのある暮ら
巻頭ギャラリーでは、モダンな家から和風の家までバラエティーに富んだ住宅が紹介されており、スタイリッシュな住宅に薪ストーブが収まっています。
薪ストーブをイメージするとカントリースタイルが多いように感じますが、この本ではモダンな薪ストーブが多く掲載されていました。
薪ストーブ導入例
スタイリッシュなモダンタイプの薪ストーブが映える住宅が紹介されています。
どの家も窓が広く開放感が特徴的です。
リノベーションで土間を改修した例も紹介されており、古民家を現在の薪ストーブのある暮らしに変化させている様子も読めます。
都会で薪ストーブを楽しむというコンセプトなので、モダンな薪ストーブ導入例が多く見受けられます。やや住宅雑誌のような感じを見受けられます。28ページ。
薪ストーブ導入するための知識
薪ストーブ導入例にはモダンな家に導入する例が紹介されており、自宅図面もあります。基本的な導入までの道のりや煙突については、屋根出し、壁出し、曲げ煙突など簡単に紹介されており、イメージをつけるには丁度よいと思います。後半には炉台や薪ストーブの設置場所について、導入前に必要な知識が得られます。18ページ。
薪ストーブのカタログ
19メーカー、35機種が紹介されています。日本製はホンマ製作所のみ1機種です。
やや情報が古いので、具体的な購入を考えている方は最新版の本(前記事紹介『薪ストーブデビュー 』)をオススメします。
薪について
極簡単に最低限必要な薪についての知識が書いています。具体的な薪についての記載はあまりないので残念です。4ページ。
都会と薪の関係性
都会で楽しむということで、この本では薪棚についてはあまり触れていません。ご紹介されている方は、多くは薪を購入しているようです。定期的に薪を購入して、小さめの薪棚にストックを置くという感じで紹介していました。
これは都会での住宅スペースには限りが有ることを示しています。郊外などでは広い庭があり、薪割りなどができますが都会では難しいことが伺えます。
都会で薪ストーブを考えている人は薪とお金のことを考えておく必要があると思います。
都会では原木をもらってきて薪割りをするということが難しいようですね。
薪の購入手段についてはこちらの記事を読んでみて下さい。
着火の方法
着火の方法については、見開きページで紹介されていますが、モノクロなのが残念です。そこまで詳しく書かれずページが少ないのが残念。4ページ。
薪ストーブ料理について
4ページ、さらっとレシピや薪ストーブ料理について書かれています。基本的なピザやシチューなどが紹介されていました。
基本的な薪ストーブ料理のイメージが、ここに載っていました。
薪ストーブショップ紹介
ダッチウエスト、ファイヤーサイド、新宮商行などのショールームの紹介から地域の薪ストーブショップなどを掲載。30ショップ。
薪ストーブのショールーム で薪ストーブを触れることができ、ひとつのメーカーの様々なストーブを触れることができます。薪ストーブのメーカーが決まっていれば是非、行ってみましょう!
その他
Q&A形式で薪ストーブについての疑問やその答えについて書いていました。導入前に読んでおくと、本当に導入しても大丈夫かという疑問に答えてくれます。
例 煙突掃除は自分でできる?
触媒ってあったほうがいいで??
薪ストーブの煙は近所迷惑?
〆
全体的には情報が古いので、最新情報を求めるには他の本のほうが良さそうです。
ただ、スタイリッシュな家にある薪ストーブをみることができるのは、この本が一番でしょう。
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