薪ストーブを導入する前はワクワクするものですが、薪ストーブのデメリットをしっかりと抑えておかないと購入した薪ストーブを使わずじまいになってしまうこともあります。
テレビや雑誌では薪ストーブの良いところを中心に伝えられていますが、デメリットを把握することが重要でしょう。今回の記事では薪ストーブのデメリットについてまとめてみました。
前回の記事では薪ストーブのメリットを中心に書きました。
薪ストーブのメリットについて本音で語ってみます - 薪とともに
1位 すぐに暖かくならず、火入れが面倒
エアコンと違って一番のデメリットは火をつけてもすぐには暖かくはないということです。火を点けて30分くらいは寒いままです。
住宅の断熱構造にもよりますが、家全体が冷えてしまった場合はなかなか暖かくは感じにくいでしょう。古民家のようなすきま風が多い場合は、暖かくなるまでの時間が長くなってしまいます。
我が家では夜しか薪ストーブをつけていません。旅行のように数日間、家をあけてしまった場合は、家全体が冷え切ってしまっているのでその場合はエアコンをつけて、薪ストーブが暖まったくるまで暖を取っています。
エアコンやファンヒーターとの併用でストーブによって薪ストーブを欠点を補っています。薪ストーブが十分に暖まるとエアコンをオフにして暖房費を抑えています。
2位 薪ストーブの管理は面倒、いちいち温度が低下する
薪ストーブはオートマチックな機械ではありません。アナログでノスタルジックなものですのでめんどくさいことがいっぱいです。
例えば薪ストーブが暖かくなっても2〜4時間もすると薪は灰になってしまいます。この薪は次々と入れてやらないと薪ストーブの温度は低下してしまい、最終的には鎮火してしまいます。また、家の断熱性によってもだいぶ変ると思います。
エアコンと違って自動では可動し続けることがないので、その手間が面倒だと感じる方は薪ストーブに不向きでしょう。薪ストーブとうまく付き合うことが大事です。
3位 薪を追加するのが面倒
前述しましたが、どれだけ薪を投入してもいつかは灰になってしまいます。
寝る前に薪を投入しないと朝方は冷えてしまいます。うっかりうたた寝する前には薪を入れておかないと朝には消えてしまうこともしばしばあります。
薪を近くに引き入れて収納しなければ、寒い屋外に薪を取りに行くこともあります。薪は次々と消費してしまうので、ストックが少なければ心もとないと思います。
4位 薪割りの音、煙でご近所トラブル
薪割りは無音では不可能です。手割りにしろ機械を使うにしろある程度の音が出ます。
人によっては薪割りの破壊音を不快と感じる人も多いと思います。昔ならばお互い様という感じですが、時代はとても変わりました。
このため、薪割りにはある程度の家と家との距離感が必要だと思います。都会の住宅地であれば薪割りは難しそうですね。
また、焚き付けには少なからず煙がでます。隣の家に洗濯物を干しているとこれの匂いがつくことあるので注意が必要です。できるだけ、高温で薪を焚くことが重要でしょうし、煙突や最近の薪ストーブを導入したほうが無難でしょう。
このため、都市部での薪ストーブライフは注意が必要です。
5位 薪の収納スペースが必要
薪は最低でも半年は乾燥させないとダメだそうです。薪のなかの水分があると煙突内に煤がこびりついてしまうからです。このため、無料で手に入れた薪は自分の敷地内に一時的に収納しておく必要があります。雨がかかったり雪がついてしまうと、火付けが悪くなったり、煙が多くなる原因になります。
十分な薪をストックしておくための、薪棚が必要でしょう。一冬あたりの薪の消費は様々ですが、我が家では薪棚2棚分は消費します。わたしのブログでも薪棚の作り方や失敗談をまとめていますのでぜひ読んでみてくださいね。
薪棚が家に沿わせて作るとシロアリの発生する可能性があります。これらは隣の家でも同じです。しっかりと、束石を敷いて地面からの湿気を防ぐことが重要です。できれば建物からは離れた場所に設置すべきでしょう。
これらも踏まえて収納スペースの確保が必要ですね。
6位 薪の購入でお金がかかる
薪を無料で手に入れることが出来ないときは購入することになります。手軽に薪を手に入る方法として、ホームセンターで購入することができますが、その場合は一年間の電気代以上に費用がかかってしまいます。
薪を購入すると、なかなかのお金がかかることになるので、覚悟が必要です。できるだけ自力で手に入るためには行動することが必要です。
これら薪の原料となる原木は、無料で手に入れることができますので、下記の記事でまとめた無料で手に入れる手段を確保することが重要でしょう。
薪の原料となる原木を無料で入手する手段を公開するよー - 薪とともに
まとめ 薪ストーブライフのデメリット
- すぐに暖かくならず、火入れが面倒
- 薪ストーブの管理は面倒、いちいち温度が低下する
- 薪を追加するのが面倒
- 薪割りの音、煙でご近所トラブル
- 薪の収納スペースが必要
- 薪の購入でお金がかかる
以上のことから、薪ストーブを導入するためには郊外などの隣近所との距離があるほうがベストでしょう。過密な住宅地域であればトラブルになってしまうことも考えられるので、設置前には頭に入れておきましょう。
薪ストーブがある家を手に入れるためには、ある程度の地域や隣近所との距離感を選ぶということです。
また、賃貸やマンションなどの場合は、煙突を取り付けることができないので、薪ストーブは導入ができません。
一戸建ての住宅であれば、煙突さえつければ設置が可能ですが、燃料となる薪の置き場や、薪の処理場が必要なので、事前に考えておきましょう。
次の記事では薪ストーブのメリットについてまとめてみました
薪ストーブのメリットについて本音で語ってみます - 薪とともに
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