梅雨の真っ只中、我が家の薪は雨ざらしになっています。
よく雨にかかると薪が重くなりますよねって言われるんですけど、実はそこまで重さには関係ないかなって思います(測っていないけど)。薪の原木はそれ以上に重いので、水分が含んだ程度ではあまり変化がないかなっていうのが本音です。樹皮には水を吸い込む感じは微々たるものかなぁって思ってたりします。
で、よく原木を雨に濡らしてから割ったほうがいい派と、雨には濡らさず乾燥したほうがいいんじゃね派との論争があるようで、ちょっと調べてみました。
先人からのお知恵
いつもお世話になっているガヤさんのブログでも同様のことを言及していて、少し引用させてもらいます。以下ガヤさんのページより
面白いのが水中乾燥を調べていて、そこから下記のようなことを考えたようです。
1.樹液や樹脂、アクの成分が抜け、導管や毛細管の通導性が確保されることによって水から揚げたあとの乾燥が早くなる説。
2.水中に保存することで、細菌が細胞壁の壁孔壁が破壊し、乾燥性が向上する説。
3.結合水が自由水に置き換わり、後期乾燥期間が短くなる説。
結論としては、上記の「水中乾燥」のメリットを引用する形で
- 乾燥初期に浸水させることで、その後の乾燥を促す効果がある。
- つまり濡れっぱなしはダメ。最終的には「濡らさない」環境が大切。
ということになろうかと思います。
木材は呼吸するということを私達は知っていると思います。
無垢材のフリーリングを使っていて、この呼吸を利用してワックスによってツルツル床をメンテナンスしています。
通常、植物の細胞にはひとつひとつの壁があり、これを細胞壁と呼びます。
植物の細胞が死ぬ(枯れる)と、最終的には細胞壁のみが残ります。
電子顕微鏡でみるとこのように細胞壁が確認できます。もともとは細胞液という水分を含んでいますが、乾燥させると写真のように細胞壁のみが残ることになります。
木を乾燥させると、最終的には細胞壁の中に空気層ができることになり、この空気層によって木材の温かみや柔らかさに影響します。これら空気を含む層があるため、柔らかい暖かいという木材としての特徴があります。
この細胞壁の空気層があることで、木の断熱性が高まり保温性が高まるので、柔らかい床材は床が冷えることを防いでいます。つまり、冬の床が冷たくて冷えることを防いでくれています。
薪(原木)に話を戻すと、温度によっても細胞壁の大きさは伸縮するし、水分が導管や細胞に浸透圧の影響で入り込み、伸縮しやすいんだと思います。また、水が染み込むことで、原木内の水分量は少しは変化すると思います。
そして再び乾燥することによって乾燥が促されるんだと思います。
ワタシの視点
いろいろ書きましたが個人的になぜ雨にさらすかというと、チェンソーで切った切カスが導管を防いでいることが考えられるので、ひとまず雨に晒して不要な木くずを洗い流して欲しいのが本音ですね。
薪棚の埃が減るだろうし、不要なものを洗い流してくれる作用があると思っています。
例えば虫とか
倒木した原木は根っこが弱っていることがあり、樹木の中に蟻が巣を作っていることがあります。この蟻たちを雨は洗い流してくれます。また、巣や卵があるところに雨が流れていくと駆除することもできるので、ひとまず雨にさらす派です。
長々と書きましたが、単に薪割りをサボっているだけかもしれませんが時間ができればボチボチ薪割りを再開したいと思います。
雨にさらすと蟻はナシっていうことで、、、、
最後にできれば夏に薪割りは避けたい派です!
本日も読んで頂きありがとうございます!
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