大学入学共通テスト(旧 センター試験)では毎年カンニングや不正行為について新聞で発表されています。この記事では、大学入学共通テストのカンニングの特徴や変化などを書いてみたいと思います。
例年通りのスマホ、定規使用
最近のカンニングの傾向としてはスマホを使ったものやスマートウォッチなどのものが注目されています。例えば、スマホを使ったカンニングとしては、両脚の間にスマホを隠し持って、スマホから情報を得ようとするもののようです。
センター試験、スマホでカンニング 埼玉の受験生、全科目の受験無効処分 | 学校・教育 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
こちらの記事から、スマホに電源を入れる行為を複数の試験官が確認したため、カンニングが認定されていますね。
監督者がカンニングを認定するには、受験者本人も認めるカンニング行為が複数の試験官が認めることでカンニングと認定されます。
明らかな不正行為でなければ「見間違いでした、ごめんね」とはいえないことなのでカンニングと認める試験官も大変なわけです。
また、定規使用や、カンニングペーパーや試験終了後のマークシートの記入も散見されますが、これらは例年通りって感じですね。
茨城県内の会場で数学の参考書を縮小して印刷し、問題に挟んでいたそうです。ズルイね。
試験官の見ている視点についてはこちらで書いています
今年の大きな特徴 〜マスク着用による退室事件〜
今年だけのものかもしれませんが、東京都では「マスクを正しく着用すること」という試験監督者の指示に従わなかったことが不正行為と認定したものがあります。
詳しくはこちら
こちらの記事から、今年は新型コロナウイルス対策として、マスク着用が義務付けられていましたが、再三の指示に従わなかった受験生が不正行為とみなしたようです。
不正行為というよりは、試験官の指示に従わなかったことや、マスクを正しく着用しないということは周りの受験生に大きな不安や動揺を与えているということから退室を命じたと思われます。
マスク着用の指示は朝から
「地理歴史公民」は9:10から試験が始まるのですが、「外国語」は早くても15:10から試験が開始となります。これらのことから朝から再三、指示しているのにも関わらずマスクをきちんとつけない、ということになります。
このように複数の試験官が、再三に渡る指示をしたのに従わなかったため、周りの受験生の影響を考えた措置といえるでしょう。
なぜマスクをきちんとつけなかったのは謎です。
もし、マスクが着用できないような誰もが認める理由例えば、感覚過敏などがあれば、別室受験ができたはずです。また、単にマスクがズレている学生がいたとしても、このような措置は通常は取らないと思います。
受験会場(たぶん大学だと思う)では、ある程度の許容されていることが多いです。
例えば受験票を忘れても受験させてあげるなど、通常は受験生を救済させることのほうが多いです。●●大学のせいで人生が変わった!と言われないために、試験官は簡単にはマスク着用がおかしいから試験させない!というわけではないでしょう。
これらのことから、今回の事案は試験会場の大学側は、何度も話し合いが行われたと思います。
おそらく試験会場の裏側では
このような受験生がいたとき、試験会場では本部で対策を話し合っていると思います。
マニュアルにない事案ですので、何度も確認し、話し合ったと思います。
試験官は試験官同士で「こんな受験生がいるぞ」と伝達し合っており、これらを受験会場の責任者が次にやったら、受験させないぞと決めていたはずです。
また、「次、指示が必要だったら退室させますからね」と、受験生に警告していたはずなのでそれでも従わなかったため、受験不可というようにしたのでしょうね。
だから、6回注意したと書いているのでしょう。
おわりに
情報の追加があったので載せておきます。
(2/2)なぜ「鼻出しマスク」受験生は試験官の注意を無視したのか 入試センターに聞いた現場の状況: J-CAST ニュース
関係者によりますと、この受験生は40代で、監督者の指示に従わなかった際の対応に加えて、最終的には不正を告げられると会場内のトイレに閉じこもり出て来なかったことから、かけつけた警察官によって退去させられたということです。
40代で周りの10代からどのように見られていたか想像できなかったのでしょうか?
最終的には警察官によって逮捕されており、本当に受験したかったのでしょうか、意図がよくわかんないですね。
マスク着用に従わずに受験不可や試験無効の措置は過去にない例といえるでしょう。
それぐらい今年は新型コロナウイルスによる不安があるためだといえるでしょう。
来年はマスク着用がない年になっているといいでしょうね。
昨年の記事はこちらです