薪ストーブを導入する前に必ず考えておきたいことは、燃料となる薪の置き場です。
今回は薪ストーブに使用する薪の置き場所や薪棚について読んでみましょう。
薪ストーブを楽しむことは決して楽なもんではありません。むしろアナログチックな手間のかかる子どもだと思って下さい。今回は手間だけではなく場所の問題を取り上げましょう。
ワンシーズンに必要な薪はどれくらい?
一冬分の暖房費を薪ストーブで置き換えるとすると、とても沢山の薪が必要となります。薪の種類にもよりますが、とにかく保管するスペースが必要となります。
薪ストーブの本には書いていませんが、とにかく、スペースがないといろいろ問題が生じます。
私の家の薪棚であれば2〜3棚を消費します。このぐらいはは必要かなと思います。
灯油ストーブや電気エアコンとは違って、快適に過ごすためにはそれを保管する場所が必要です。エネルギーとなる電気は電気会社から送られてきますが、薪ストーブのエネルギーは薪そのものになります。この薪を燃焼させるためのエネルギーを保管するためにはそれなりの広さが必要となります。
この写真は簡単に薪棚を作る商品ですが、これの3棚分は一冬には必要です。週末しか焚かないよっていう使い方ならそんなに必要ないかと思いますが、これくらい必要でしょう。
薪と乾燥状態
保管する薪は半年から一年の乾燥は必須です。
木を切ってきて、燃やすだけと木は燃えません。皆さんも生木を燃やして目が痛くなったり、あまり燃えない経験はありませんか?
それは木が保有している水分が燃焼を妨げています。実際に、未乾燥の薪を燃やすとすごい勢いで水分が放出されており、シューって音がしています。この水分があると燃焼のエネルギーをロスしてしまうので、しっかりと乾燥させることが重要です。
薪ストーブ12日目 燃焼中に薪から水蒸気が出てる しゅわしゅわー pic.twitter.com/aFlOKOAp8j
— suiten (@suiten2323) 2016年11月16日
このようにならないためにも、薪ストーブの薪は十分な乾燥が必須となります。
薪が乾燥していなければならないことはわかりました。
薪棚の使い方の流れと位置について
今年燃やす薪、来年に燃やす薪など長いスパンで保管場所を決めておかないと、むちゃくちゃになってしまいます。
薪ストーブに燃やす薪は、1年以上乾燥させた薪を使用します。今年薪割りを行った薪は、まだまだ燃やすことはありません。
乾燥させた薪を消費することで、空いたスペースに薪を敷き直します。これを繰り返して、それぞれの薪を消費するスペースを確保しながら、十分乾燥した薪を燃やすように心がけています。
薪割りは冬に行うことが通例なので、丁度よいペースになります。
薪を置いておける場所にも注意が必要です。
薪にはいつもではありませんが、虫がついてきます。特に切り出してきた直後ではアリ・シロアリ・その他の虫とかがついてきます。放っておけばどこかに行くものなのですが、隣近所と距離が近すぎるとこの関係ない虫のためにご近所トラブルになってしまうかもしれません。
(調べればわかりますが、アリやシロアリには女王アリがいます。逆にこれがいない場合は繁殖できません。可哀想ですがその子供達アリは死滅していきます。)
また、生木にはシロアリなどはついていないので、腐食した木などはあまり持ってこないほうが良いと思います。
乾燥済みの薪を購入するのならば、必要な時だけ、必要な量だけを購入するば良いじゃないかと思いますが、経済的にはかなり負担が大きくなると思います。
〆
薪ストーブの焚き方をしっかりイメージしないと、宝の持ち腐れになることがあります。薪ストーブは買った!設置した!しかし、薪が置けないということにならないように注意しましょう。
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