アウトドアで荷物を運ぶ際には、キャリーワゴン(アウトドアワゴン)がある方が絶対便利です。キャリーがないと人力で運ぶことになるので、自動車からキャンプサイトまで距離がある場合は、テントを張る前に疲れ切ってしまいますよね。
今回 FIELDOOR ワイルドマルチキャリーを購入して、実際に使った感想などを書いてみたいと思います。特にタイヤに注目して、悪路の走破性について書きますねー
- FIELDOOR ワイルドマルチキャリー ロングについて
- 他のアウトドアワゴンとの違い
- ワイルドマルチキャリーのタイヤを測定してみました
- タイヤの幅が坂道における利点
- もっとFIELDOOR ワイルドマルチキャリーのタイヤを観察する
- ワイルドマルチキャリーここが残念
- 〆
FIELDOOR ワイルドマルチキャリー ロングについて
FIELDOORのワイルドマルチキャリーに2017年7月30日にロングタイプが発売されました。
このロングタイプはカゴサイズの最大は(約)長さ98cm×奥行54cm×深さ30cmで、長さが20センチほど長くなりました。
底には極厚5mmのファイバーボードを採用されているため、積載重量も30kgもアップしました。
このため、長物も入れやすく、重い物を入れても簡単に移動させることができます。
カゴの長さや重量にはこの記事でレポートしていますよ
他のアウトドアワゴンとの違い
ロゴスやコールマンからも、アウトドアキャリーなどが販売されていますが、決定的FIELDOORが違う点があります。
ロゴスのアウトドアワゴンの特徴は何と言ってもカモフラ柄がオシャレに見えます。またフレーム自体の剛性も高そうに感じます。付属のクーラーバッグ/15Lがアウトドアワゴンに装着できる点についてグットポイントだと感じます。
しかし、キャリーワゴンの目的は物を運ぶことです。実際に運ぶ時ににはタイヤが転がることになるのですがタイヤに注目してみると・・・・
タイヤの太さが違うのです。もちろん、太いほうが迫力があるというメリットがありますが機能的にも変わってきます。
ロゴスのアウトドアキャリーについてはこちらでも確認できます。
もうグレーチングの溝にはハマりません
何台かアウトドアワゴンを使ってきて、一番困ったことはタイヤがグレーチングの溝にハマったり、勝手にグネっと動いてしまったりすることがかなりストレスでした。
大きさ的に、タイヤの幅が短いと写真のようなグレーチングにハマってしまって、タイヤ自体を浮かせてやらないと移動することができなかったり、グレーチングの度にハマらなように蛇行運転をしてやらないと再びタイヤが落ちてしまうことの連続になります。
荷物が軽ければそこまでストレスは無いですが、アウトドアの時の荷物は大量ですから、キャンプサイトに到着するまでに疲れてしまうこともしばしば・・・
多くのグレーチングの幅は3〜3.5センチですので、これ以下のタイヤサイズであればグレーチングの度にまっすぐ通れないことがあるので注意が必要とします。
ワイルドマルチキャリーのタイヤを測定してみました
タイヤの直径は15センチで、幅は10センチもありました。
多くのアウトドアワゴンはこれよりも細いタイヤですので、走破性はFIELDOOR ワイルドマルチキャリーの方が上のような気がします。
以上のことからワイルドマルチキャリーではグレーチングにハマることは絶対ないと言いきれます。
タイヤの幅が坂道における利点
多くのアウトドアワゴンのタイヤの直径は大きくは差がありません。おおよそ12〜15センチです。坂道や段差での機能的なメリットもあまりないと考えられます。
繰り返しですが、ワイルドマルチキャリーはタイヤの幅が長いのが特徴です。
しかし、キャンプサイトでは、上り坂や下り坂があり、まっすぐな水平な坂道はほとんどありません。微妙に左右に傾斜していることが普通です。
坂道を横から見た時、車輪は転がるので坂道では簡単に動かすことができます。この時にはタイヤは転がるのでタイヤ幅はあまり影響しないでしょう。
しかし、正面から見ると接地面は水平でないことが多いためタイヤは地面から横方向の力を受けています。
この傾斜の力がタイヤを横に動かそうとする力が働くので、タイヤが勝手に方向転換してしまうことがあります。
この時細いタイヤのときはちょっとした横からの力に負けて、その力をタイヤの方向回転する力に変えてしまいます。
これが坂道では大きな力のロスになってしまいます。
タイヤ幅が大きい方が地面への接地面が増えるため安定した走破性が確保されています。タイヤは太ければ、安定性が増す理由はこのためです。
また、細いタイヤでは同じ重量でも地面に対しての圧力が増す傾向になるため、柔らかい地面ではタイヤが埋まってしまい、方向転換が難しく立ち往生してしまうこともしばしばあります。
以上のことから、重い荷物を運ぶには、太いタイヤのほうが有利になります。
ダンプカーなどのトラックが太いタイヤを履いているのも、同様の理由があります。
もっとFIELDOOR ワイルドマルチキャリーのタイヤを観察する
FIELDOOR ワイルドマルチキャリーのタイヤは自動車などのタイヤと違って、中に空気は入っていません。プラスチック性のタイヤで、空中で回してみるとしばらくは回っています。
おそらく、ベアリングは入っていないとは思いますが、それなりに回転するようになっています。油を差せばもっと動かしやすくなるでしょうね。
ロングタイプになるとワゴンのフレームはやや細くたわみがちです。ガッチガチに固めていないためある程度のたわみを感じました。
しかし、このたわみがあることが、逆に坂道でタイヤが浮かないようになっています。
ワイルドマルチキャリーここが残念
タイヤにブレーキ装置がない
コールマンのタイヤにはブレーキがついています。キャンプサイトでアウトドアワゴンを停車させておく時に、このようなブレーキがあると便利です。
実際にちょっとした坂道でワイルドマルチキャリーを止めておこうとすると、勝手に動いてしまうのです。このため、安定する位置まで移動させる必要がありました。
このブレーキがあると坂道でも止めておくことができるので、この点についてはコールマンのほうが軍配が上がります。
〆
いよいよアウトドアシーズンもあと少しですね。寒くなってきたのでシュラフや毛布など防寒対策をするために荷物も増えてくると思いますので、大きなアウトドアワゴンで一気に運んでしまいましょう