わたしのブログでは、全国で配布される伐採木の情報を書いています。多くは河川事務局や森林公園が配布先となっています。
今回の記事では、初めて無料で伐採木を取りにいくにあたって、事前に知っておいたほうがよい知識や無料配布の経験談についてまとめてみました。
無料で配布される場合、配布場所によって条件が変わりますので事前に確認することを忘れないようにしましょう。
- 無料でもらえる樹種は選べない
- 伐採木は生木がほとんど
- 事前予約が必要で身分証明が必要なことが多い
- 配布時間や日時が限定されています
- 自動車が通れるか
- 配布場でチェンソーが使えるか
- 自家用の使用に限りられる
- 体調は万全か
- 保管場所の確保は十分か
- 過積載には注意
- 〆
無料でもらえる樹種は選べない
積み込む量は自分で選ぶことができますが、配布されている樹木は限定されています。
薪ストーブユーザーとしては、できれば広葉樹が欲しいですが、無料で配布されている樹木なので、自由には樹種を選択することができません。ただ、不要な樹木であれば積み込みさえ行わなければよいでしょう。
河川には多くはヤナギやヤナギやニセアカシア(和名 ハリエンジュ)が生えており、無料配布される樹木としては多いでしょう。カシやクヌギなどの広葉樹は少ないです。
ヤナギやニセアカシア(和名 ハリエンジュ)は薪としては、中〜優のレベルなので、コナラやナラなどの広葉樹が手に入りにくい場合は、ひとまずストックしておきたい樹木になります。
キャンプで焚き火として利用するならば、熱量としては十分だといえるでしょう。ぜひ、ゲットしましょう。
運が良ければ、ナラやカシなどの樹木もあるので、チャンレンジしてみましょう。
伐採木は生木がほとんど
伐採木はその年のどこかで伐採された樹木です。十分な水分を含んでいるため、そのまま薪にはなりません。多くは野ざらしにされたままの伐採木なので水分を含んでいることが多いでしょう。
水分が多いとどうなるかというと、燃焼時の温度があがりにくいため煙(煤)が多くでるようになってしまいます。このため、煙で目が痛いという現象につながるのでできれば乾燥させると良いでしょう。
これらの樹木は、ストーブや焚き火で焚くと、ススが大量発生するので、すぐに消費することには不向きです。
伐採木は来年の薪になる という気持ちで取りに行くべきでしょう。
→スペースの確保には薪棚か敷地が必要でしょう
何度も薪棚を作った失敗例の紹介と薪棚作りのポイント - 薪とともに
事前予約が必要で身分証明が必要なことが多い
配布先によっては、事前予約や連絡が必要な場合が多いでしょう。
これらは河川法によって、河川周囲にある樹木は誰でも切り落として持っていってはいけないということが決められています。このためか、参加者には名前などの個人情報を記入することが多いでしょう。
多くは河川の伐採木置き場、またはダムなどに取りに行くことになっており、普段は通ることができない道を通ることになります。
このため、職員さんが事前に解錠しなければならないことが多いので、事前予約が必要となることがあります。
また、事務所の私有地に保管している場合もあるので、事前の予約が必要になる場合があります。
時々、伐採後の現地で野積みにされたままで、自由に取りに来て良いなど、ケースバイケースのこともあります。
ただし、予約不要なところや身分証明がいらないところもありますよ。お近くの情報を集めてみましょう。
配布時間や日時が限定されています
無料で配布されているとはいえ、河川事務局の事務所敷地内で配布されているときは、特に時間が限定されています。また平日のみというところもあります。また、伐採作業のさなかに配布されているところもあるので、確認しておきましょう。
また、場所によってはぬかるんだ場所などもあるので、それなりの装備もしていったほうが良いでしょう。
配布先によっては、自由にいつでもオッケーというところもあります。
自動車が通れるか
主に軽トラックか自動車で伐採木を取りに行くことになるのですが、2t車などで向かう方もいるようです。その場合、事前に車幅と配布場までの経路が通れるかを確認したほうが良いでしょう。
ほとんどの配布先は営利目的での配布は行っていないので、軽トラックを想定しているところがほとんどです。しかし、実際には2tトラックで取りにいける場合もあるので、この場合は事前に確認を取るほうがよいでしょう。
配布場でチェンソーが使えるか
無料配布は薪になる長さになっていないことがほとんどです。
多くの場合、原木は主に1メートルぐらいでカットされていることが多いでしょう。そのままでは自動車に積み込めないかもしれません。その際には、現場で短くカットして玉切りの状態にしたいと思います。
このため現場ではチェンソーやノコギリが使えるかを事前に確認したほうが良いでしょう。
配布場によっては、これらの道具が使うことを禁止していることがあるので、事前に確認しましょう。
できれば自分用のチェンソーがあったほうが良いでしょう
自家用の使用に限りられる
配布の対象は、自家消費(アート、薪等)の方に限定されていることがほとんどです。
これら河川にある樹木は公共のものであるからということから、販売目的での配布は目的としていません。
体調は万全か
まず配布場ではお手伝いはないでしょう。事務局の職員さんが立ち会って自動車への積み込みを確認することがありますが、手は貸してはくれません。無料ですから、そこは割り切りましょう。
自動車への積込・運搬・小割にする作業全般がご自身で行うことになります。
樹木はかなり重さがあるため、体調が優れない場合は危険が伴いますので、体調が悪いときはムリをせずに、キャンセルを伝えましょう。
安全にいってらっしゃい~
保管場所の確保は十分か
いくら無料とはいえ、いくらでも持って帰ると保管場所に困るでしょう。どこの配布場でも、いらなくなった・保管場所がないから返したいなどの理由での返却は不可能となっています。事前に保管場所の余裕をみておきましょう。
また、これら伐採木を不要だからという理由で捨てると、法的に罰せられるので注意しましょう。
過積載には注意
軽トラや乗用車では過積載になる可能性があります。遠くまで取り組行くことが多いでしょうが、ムリは禁物です。過積載の場合は交通違反になるので注意が必要です。
貨物を運搬するためのトラックやバンでは「最大積載量1000kg」と書かれたステッカーが貼っています。これの範囲以下で乗車する人の重さを引いた重さが最大となります。
これら商用車は、車種ごとにそのクルマに積める重さの制限、「最大積載量」が決められており、それを超えて荷物を積むと交通違反になります。
乗用車の場合は以下のようになっています。
許容される車両総重量 - (車両重量+(乗車定員数×55kg)) = 最大積載量(49キロ以下切り捨て)となる。
ちなみに軽自動車の場合は最大積載量は、構造や用途に関わらず350kgが上限とされている。
これら最大積載量を超えずに安全運転が必要でしょう。
〆
今回は無料で配布される伐採木を取りにく心得をまとめてみました。
基本的には、自分自身の力で積み込みを行うことから、安全には努めましょう〜
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