今回は初めてだんじり祭りを観覧する初心者のための、だんじりに関わる人々の役割や岸和田だんじり祭りを観覧するルートを書いてみたいと思います。また、だんじり会館の中も一部紹介したいと思います。
初めてだんじり祭りを見学する人は、必ず読んでおくと良い記事を書いてみたいと思いますね。
では、だんじり〜
※ コトバについて
綱でだんじりを引っ張ることを曳行(えいこう)と呼びます。
だんじりは漢字では地車と書きます。
曳行時の役割
1.鳴り物
大太鼓、小太鼓、笛、鉦を担当。通常、青年団から鳴り物係が選ばれる。
なかんば!笛の音綺麗💗 pic.twitter.com/W1QCfjPHXB
— Ma3i@だんじらー女子 (@M3y_chi) 2017年9月4日
2.綱先(つなさき)・綱中(つななか)
だんじり曳行の主動力。曳き手のうち、曳き綱の先頭を綱先、中ほどを綱中と呼ぶ。綱先は曳き綱がたるまないように綱を張り、綱中は進行方向に全力で綱を曳く。
3.綱元(つなもと)
だんじりに一番近い曳き手を綱元と呼ぶ。やりまわしの時に綱中の力をだんじりに伝える重要な役割を果たす。
4.前梃子
コマの回転面と地車の間にヒノキ材の梃子を差し込みだんじりを制御する。やりまわしの時、内側の前梃子は旋回のきっかけをつくり、内側のコマの回転を抑え、だんじりを曲がりやすくする。左右二本の前梃子を操作する係は非常に危険な役のため、かなりの熟練を要する。
5.大工方
だんじりの大屋根や小屋根に乗り、団扇を手に華麗に舞う。まただんじりの前方が見えない後梃子に進行方向を指示する。
6.後梃子 だんじりの舵取り梃子で長さ約3.5メートル。大工方の合図により左右にくくり付けられた綱(ドンス)を引いたり、肩で押すなどし、だんじりの向きを変える。二十人から三十人で担当する。
子供会・少年団 (15才くらいまでの子供達)
綱先の真後ろには小学生から中学生が曳いています。
未就学児童は危ないのであまりいません。小学生の近くには子供会や保護者(主に母親)が一緒に走っていることが多いです。
町の関係者は、お揃いの法被かTシャツを着ていると思います。この指定された法被やTシャツ以外を着ていないと並走はできません。
纏(まとい)
綱先の前には、各町個性的な纏が走っています。重さは10キロぐらいするものもあり、一日中この纏を持って走っていることになります。
やり廻し前にコーナーに入ってくると、時間があれば動画のように纏を奮ってやり廻しを盛り上げます。
20150920 00002 宮入り 宮本町纏 岸和田だんじり祭
やり廻しとはなに?
だんじりは重さ4トンもある木で作られた山車を、人の手だけで動かし、コーナーを曲がるところが一番の見どころです。
このだんじりには、エンジンもハンドルもありません。人力だけでこの巨体を動かすことになります。
それぞれの役割の力を結集することで、キレイな曲がり方ができます。
この動画では、一瞬だけ内側のコマが浮いています。4トンもあるだんじりが一瞬浮くぐらい強い力があることがわかります。
このギリギリで速く曲がれることが、最も美しいやり廻しと呼ばれるものになります。
日中と夜で、祭りの雰囲気は変る
岸和田だんじり祭りは朝〜昼と夜で雰囲気はがらりと変わります。
日中、だんじりは疾走し、勢い良くコーナーを曲がりきるのが見どころですが、夜は提灯を灯したゆっくりとした曳行になります。
だんじり祭と女性
岸和田だんじり祭のだんじりを曳行する女性はだいたい二十歳ぐらいまでとされています。主に高校生ぐらいまでが曳行に加わっていますが、この女子達の髪型も特徴的です。
編み込みと呼ばれる独自のヘアースタイルで以下のサイトに詳しく動画もあります。
初めてだんじり祭りを行く人は
だんじりが曳行されるルートを確認しておきましょう。
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/uploaded/life/94744_129182_misc.pdf
個人的には、初心者がカンカン場やコナカラ坂の見学は厳しいと思います。上の地図にあるピンク地域は、だんじりが休憩するお昼時に移動しておくほうが良いでしょう。
ましてや、S字コーナーなどは地元以外の人が行こうとすると、きっと止められると思います。
とりあえず初見ならば駅前や 駅近くのコーナーでだんじりを見学して、だんじり会館に行って、お城を見るコースをオススメします。
パレードの時間帯でなければ人の流動が激しいので、移動しやすいメリットがあります。
できるだけ、自動車で来ないように、電車でのアクセスをオススメします。
駅近くのコーナーで見学する
どこの場所でもやり廻しは、十分見応えがあると思います。
駅を降りたら、一度駅裏の道から移動すると良いでしょう。いきなり人混みの方に行くと身動きがとれなくなりやすいです。
だんじり会館に行こう
だんじりについて学んだり触れたりすることができます。あまりだんじりについてしらない初心者はきっと楽しめると思います。
だんじり会館では、岸和田で最古のだんじりが保管されており、間近でじっくりと見学することが出来ます。
古いだんじりでは、お城の門をくぐるため、だんじりの屋根が上下するからくりが施しただんじりを見学することが出来ます。
現在では、このようなからくりがあるだんじりは存在しません。
だんじりはやり廻しを注目されることが多いですが、走る彫刻と呼ばれるぐらい繊細な彫り物がついています。
各町のだんじりの彫り物は異なっており、戦国時代の武将や戦乱を表現していること多いです。祭り当日も休憩中であればだんじりの彫り物を見学することができますよ。
だんじりの彫刻は、それぞれの彫師によって作られています。立体的でどのように作られているか見学してみると良いでしょう。
会館の中には、祭りで着る法被も飾られているので、市内にある全町の法被を見比べてみるのも良いでしょうね。
提灯がついただんじりも見学できるので、お昼しか観光できない人はここで夜の気分を味わうことができますよ。
地図には3つのルートを示されていますが、下のルートの方が一番早くだんじり会館へ行くことが出来ます。
オススメは、一度駅の裏側から高架下をくぐって行ったほうが、だんじりも見学しながらだんじり会館へ行くことが出来ます。
アクセスや会館についてはこちら
http://www.kishibura.jp/danjiri/
岸和田城
岸和田には美しいお城があります。だんじり祭りと一緒に岸和田城も観光すると良いと思います。岸和田の歴史なども学べますよ。
春には桜満開になるので、この時期に来ても良いでしょうね。
〆
いかがでしたか?岸和田だんじり祭りは見どころがいっぱいなので、初心者の方は、このページを参考にして観光してみてくださいね。
通になりたいならば、こちらに書いているイベントも抑えておきましょう。