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    2018年 岸和田だんじり祭の見どころと試験曳きとパレード・宮入りの順番と時間について

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    初めて岸和田だんじり祭を見学される方に、地元民ながらの視点で、日程や時間帯の見どころや、穴場情報を書いてみたいと思います。

     

    岸和田だんじり祭は、地元のための祭りで、初めて見学される方とは観るポイントが全然、違うと思います。

    観光に来られる方は、地元民はこんな感じで観ているんだなぁと感じてもらえたらいいと思います。

     

     

    ※ コトバについて 

    綱でだんじりを引っ張ることを曳行(えいこう)と呼びます。

    だんじりは漢字では地車と書きます。

    日程について

    まず、岸和田だんじり祭の日程について正確に書いてみたいと思います。

    岸和田だんじり祭は大きく分けて9月祭礼曳行(通称、旧市と春木と呼ばれる2地区)、10月祭礼曳行(通称、山手)と2つの期間に分かれています。

    今回の記事では9月祭礼曳行の岸和田地区(旧市)について書いています。

     

     

    試験曳き
    9月2日  (日曜日)
    9月14日(金曜日) 午後2時~午後4時

    宵宮
    9月15日(土曜日)    午前6時~午後10時

    本宮
    9月16日(日曜日)  午前9時~午後10時

     

    これらは市役所発表の情報なのですが、実際には曳行時間が異なるのでじっくりと↓の記事を読んてみて下さい。

     

     

    試験曳きって何?

     

    岸和田だんじり祭りは、宵宮と本宮の両日が祭り当日なのですが、それの前に試し運転のために一週間前の日曜日と宵宮の前日に試験的にだんじりを曳行します。

    これを試験曳きと呼びます。

     

    祭りに参加している側からのチェックしていることは・・・

    1. だんじりを制御するためのブレーキの効きはどうか
    2. だんじりの推進力となる青年団の力はどれくらいか
    3. だんじりの方向転換を行う後ろ梃子の力はどれくらいか
    4. 屋根で踊る大工方は疾走するだんじりの上で上手に踊れるか
    5. やり廻しの起点となる前梃子のチェックなどなど
    6. 纏をキレイに見せることができるか

    これ以外にも色々チェックすることがあるのですが、特に1〜5がキレイにやり廻しができるかに関わってくるので、本番さながらの試験曳行となります。

     

    実は、この試験曳きは遠くから来る人が少なく、地元民ばかりなので、間近でやり廻しを感じたければこの日にするのが穴場かもしれませんね。

     


    岸和田だんじり祭_中町 だんじり曳行

    こちらの動画では法被を着ないで曳行しているので試験曳きより前に試し引き、通称闇曳きと呼ばれる様子が前半記録されています。

     

    だんじりの引き手は、とりあえず毎日でも曳きたいというのが願望です。 

     

     

    宵宮と本宮の違いは?

    9月15日(土) 宵宮について

    曳き出しと午前曳行


    2010岸和田だんじり祭り「曳出し」

    宵宮の朝は早いです。この日から祭り当日が始まります。

    朝の6時に市役所から音楽がなり、これがお祭り開始の合図なのですが、実際には15分くらい前からフライング曳行が始まっています笑。

     

    この時間から7時半ぐらいまでを曳き出しと呼びます。

     

    待ち焦がれた祭りが始まり、全然疲れもそこまでないので、この時間帯のだんじりの直線曳行はとても速いです。

    このため、この時間はどのだんじりが速いかを見学するのが楽しむポイントです。

    すなわち、どの町の青年団が力があるかを見ることができます。

     

    途中休憩を挟みながら、午前中は市内のあちこちでやり廻しが行われています。

     

    午後曳行とパレードの見どころ


    28年【岸和田だんじりパレード】 22連発 高画質【2016年】danjiri

     

    宵宮の花といえばパレードと呼ばれるセレモニーです。


    パレードとは、各町のだんじりが駅前で一時停止し、花束贈呈などのセレモニーを行い、簡単な余興や着ぐるみなどが披露されます。さらにその年の青年団長の名前が披露されます。

    青年団長としては、この式典の後のやり廻しを、カッコよく決めたいと思っている瞬間です。

     

     

    パレードの後は再び地域中のコーナーでやり廻しが行われています。

    実は4時までと曳行時間が決まっていますが、実際には5時くらいまで曳行は続いています。

     

    見どころとしては、何度かやり廻しを終えて、バラバラだった力やタイミングが揃ってくるので、キレイなやり廻しが見学できるようになってきます。

     

     

    2018年度 岸和田だんじり祭 パレードの順番

    宵宮の午後は南海岸和田駅前にすべてのだんじりがやり廻しを行います。

    この順番はくじ引きによって決まります。

    順位 町名 時刻
    1番 下野町 13時00分
    2番 紙屋町 13時05分
    3番 並松町 13時10分
    4番 堺町 13時15分
    5番 藤井町 13時20分
    6番 筋海町 13時25分
    7番 中北町 13時30分
    8番 本町 13時35分
    9番 別所町 13時40分
    10番 沼町 13時45分
    11番 五軒屋町 13時50分
    12番 中之濱町 13時55分
    13番 宮本町 14時00分
    14番 南上町 14時05分
    15番 南町 14時10分
    16番 大工町 14時15分
    17番 大手町 14時20分
    18番 中町 14時25分
    19番 上町 14時30分
    20番 春木南 14時35分
    21番 大北町 14時40分
    22番 北町 14時45分

    駅前のパレードを見学するためには、午前から場所取りをしないと、やり廻し見ることはできないでしょう。特に見せ場と言われるカンカン場と駅前交差点まではかなり距離があるため、

     

    個人的な見どころは、各町の纏(まとい)を比べることができます。

     

    この時間帯に商店街の駅側にいる時は、移動することができないので注意しましょう。

     

     

    夜の曳行

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    岸和田だんじり祭(夜)

     

    19時から22時までを夜間曳行と呼びます。

    夜の曳行は、昼と一転して穏やかな曳行に変わります。特にだんじりの前後左右に提灯を灯してゆっくりと曳行されます。

     

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    この夜の曳行の主役は子供達です。未来のだんじりの引き手となる子供たちが力を合わせてだんじりを曳航したり、太鼓や笛などを奏でています。

     

    この子供たちをみているとほのぼのした雰囲気を感じれると思います。

     

    だんじりは初日の夜はだいたい時間きっちりの22時くらいにはそれぞれの町に帰っていきます。次の日に備えて早めに1日目を終えることになります。

     

    夜の曳行では、だんじりに接近することができますが、関係者以外はだんじりや綱、提灯には触れないようにしてください。

     

     

    2018年9月16日(日) 本宮について

    だんじり祭り二日目は宮入りと呼ばれる、地域の氏神さまへの参拝がメインです。

    岸和田地区の氏神様は2つあり、それぞれ近くの氏神様へ参拝することが決まっています。

    https://www.city.kishiwada.osaka.jp/uploaded/image/2548.jpg

    9月祭礼では岸城神社、岸和田天神宮、弥栄神社の三ヶ所へ宮入りが行われます。

    地元民以外で、コナカラ坂でやり廻しを見るためには朝の5時までには行かないと良い場所での見学はできないと思います。

     

    遅くても朝の6時までには行っておかないと人でいっぱいになります。

     

     

    コナカラ坂の見どころ

     

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    カンカン場(南側)から見ただんじり一旦停止線の様子

     

    通常のやりまわしは、ひとつのコーナーを曲がるやり廻しと呼ばれるものです。

    最近では、事故防止のためだんじりの停止線と呼ばれる一旦停止線がどんどんコーナに近くなってきて、速度がでないように抑えられています。

    つまり、加速ができないようになってきています。

     

     

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    コナカラ坂の停止線は、やり廻しの150m手前に設定されています。ここの停止線は昔からほとんど変わりません。

     

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    上空から見ると、停止線で右に廻り、その後120mほど疾走してやり廻しをすることとなります。

    さらにコナカラ坂はやや傾斜がある坂道となっているため、4トンもあるだんじりを一気に 疾走し続けなければなりません。

     

    見どころのポイントは、停止線から走り始めただんじりが一回で右に曲がり、真っ直ぐコナカラ坂に入ってこれるかにかかっています

    この時に、左右にずれると軌道修正することになるのですが、その際に引張る力が半減してしまいスピードダウンしてしまいます。

     

    坂道を減速せずに、一気にやり廻しを決めれるとかっこいいと思います。

     

    個人的な見どころとしては、だんじりの後方にはこの時だけ『ふきちり』と呼ばれるものがついています。疾走感がある時にこのふきちりが風でたなびくのが私も好きです。

     


    2016(平成28年度) 岸和田だんじり祭り こなから坂 全町やりまわし 岸城神社/宮入り

     

     

     

    2018年 宮入り順位

    岸城神社

    順位 町名 時刻
    宮1番 宮本町 9時30分
    宮2番 上町 9時38分
    宮3番 五軒屋町 9時46分
    1番 中之濱町 9時54分
    2番 大工町 10時02分
    3番 大北町 10時10分
    4番 南町 10時18分
    5番 大手町 10時26分
    6番 堺町 10時34分
    7番 中町 10時42分
    8番 本町 10時50分
    9番 紙屋町 10時58分
    10番 南上町 11時06分
    11番 北町 11時14分
    12番 中北町 11時22分

    宮1番から宮3番まではクジなしで順番が決まっています。その後の1番から13番はくじ引きにて毎年順番が変わります。

    岸和田天神宮


    岸和田だんじり祭り本祭 岸和田天神宮地車宮入 其の壱

     

    多くの観光客がコナカラ坂に行くことが多いようですが、実は岸和田天神宮が穴場です。駅からも近く広い場所でやり廻しを見学することができます。

    8時くらいに行っても、ある程度の場所なら場所を確保できると思います。

     

    岸和田天神宮

    順位 町名 時刻
    天1番 沼町 10時00分
    天2番 筋海町 10時15分
    1番 下野町 10時30分
    2番 並松町 10時45分
    3番 藤井町 11時00分
    4番 別所町 11時15分

     

    午後の曳行

    宮入りが終わると、実は引き手が減っています。

    綱元と呼ばれる青年団は、午前の宮入りが終わると世代交代しています。

    来年、綱元となる若者が繰り上がり、綱元だった者は追い役と呼ばれる団扇を持って、引き手を激励しています。

     

    実は綱を触れるのは、綱元と呼ばれる年代で終わりということなのです。

    このため、午前の宮入りというのは最後の引き手最後のやり廻しということになるので感慨深いものです。

     


    岸和田だんじり祭 カンカン場で渾身の「やり回し」 THE PAGE大阪

    特に夕方になり、日が暮れても最後のやり廻しは圧巻です。

     

    疲れているはずなのに、逆にパワーアップしてきます。

    巨大な木の塊が、疾走してやり廻しを決めていますので、ぜひ動画をご覧になってくださいね。

    ヤバイね、これ

     

     

    夜の曳行

    この日も19時〜22時までが夜の曳行時間となっています。

    特に最終日になるこの日は、フライングで18時半くらいにはだんじりは曳行が始まっています。

    前日と同じように子供たちが中心でだんじりを曳行しているのですが、22時を回っても太鼓の音は消えないでしょう。

     

    また、だんじりがだんじり小屋と呼ばれる収納庫まで収められるまでがお祭りです。

    だいたい23時ころぐらいまで、各町のだんじり小屋周辺には関係者が中心になって最後の祭りを名残惜しく感じていると思います。

    また、町によっては、終い太鼓と呼ばれる独特の音色を奏でる町もあり、祭り最後を彩ることもあります。

     


    だんじり「しまい太鼓」(中北町)2011(2)HD

     

    通になってくると、お好みの町のだんじりの曳行が終わるまで、追いかけたりするものです。

     

     

    いかがでしたか?岸和田だんじり祭りもいよいよ数日です。

    だんじり祭りはとても奥が深く、ちょっとしたお祭りというとかなり見応えのあるイベントというのを感じてもらえたでしょうか?

     

    あと数日ですが、準備は夜遅くまでしているものです。がんばってください!