前回の記事では、白絹病が発症したクラピアについて書きました。
白絹病にかかってしまうとクラピアが致命的な影響を受けて、病気がどんどん広がる様子がわかると思います。
白絹病を発症したら、早く対策することが大事だと感じることができるでしょう。
今回の記事では、白絹病にかからないようにする予防について書いてみたいと思います。
まず、クラピアは地面を匍匐(ほふく)して、どんどん茎を伸ばし、途中で根をつけて成長する植物ですが、障害物にぶつかると上に伸びる性質があります。
クラピアが覆いかぶさる経過については、こちらの記事でも書いています。
この性質によって、クラピアは絨毯のようになりますが、この悪いパターンの絨毯は病気を誘発しやすくなります。
悪いパターンのクラピアの絨毯と刈り込みの様子についてみてみましょう。
前回の記事はこちら、白絹病を発症したクラピアの様子がわかります
過剰なクラピアの成長と匍匐(ほふく)
地面に沿って成長するクラピアは、クラピア同士が衝突するようになると、覆いかぶさるように成長を繰り返します。
緑の絨毯のようにみえるクラピアですが、引っ張り上げると下には太陽の光を受けることができないクラピアが見えてきます。
地面に匍匐しているクラピアは、上に覆いかぶさったクラピアのために日照不足になり黄色くなっています。これでは、本来地面に根を下ろしているクラピアが成長不足になり、さらに上に上にへと茎を伸ばしていくことになります。
この上に伸びたクラピアが、健全な地表に根を下ろしているクラピアの成長を止めてしまうという悪いパターンになってしまうことにつながっているわけですね。
絨毯のようになってなっているクラピアですが、地表付近と光を受ける部分では色がまったく異なります。つまり、地表付近のクラピアは光合成ができないため病気にかかりやすい傾向になっています。
太陽の光を浴びているクラピアを除去すると、地表付近のクラピアが見えてきますが、褐色の茎があるだけで、緑の葉をつけていませんでした。
病気になっていない生育不良のクラピアは、褐色色の茎になっており、葉がないか、黄色の葉があるのがわかります。
また、幾重にも重なった状態だと、湿気も溜まりやすく病気になりやすい状態になっています。
過剰に増えてしまったクラピアは、上にひっぱると簡単に引き剥がすことができます。つまり、根をおろしていない状態のクラピアは健全ではありません。この部分はすべて刈り込みが必要です。
思い切って刈り込んで捨ててやりましょう。また、刈り込んだクラピアは、地面に植えてやるとクラピアを増やすことができます。
クラピアを増やす方法についてはこちら
刈り込みを行うメリット
クラピアの刈り込みは病気の早期発見につながります。
クラピアの刈り込みを行うと、外からは見えてなかった、白絹病の初期症状も発見することができました。
通常は褐色になっている(これもよくないですが。。。。)クラピアに対して、黒く枯れている部分が白絹病の初期症状です。これを放置すると再び白絹病が大規模に広がってしまいます。
このような病気によって枯れてしまっているクラピアは、すべて除去しましょう。
左が刈り込みを行う前のクラピア、右が刈り込みの後の様子です。
一見、問題なさそうにみえるクラピアも、しっかりと地面に根をつけているかを、観察してあげるのが大事だと実感しました。
次の記事では白絹病にかかってしまった土壌とクラピアの殺菌について書いてみたいと思います。