電動薪割り機を使っていて、ブレーカーが落ちることを経験した人はいませんか?
薪割り機が動かない、モーター起動スイッチを押しても止まってしまう、電源がつかない、薪割り機のバーを押してピストンが始まらなかったら、原因はコンデンサの問題かもしれません。
これらはコンデンサの不調が原因かもしれません。今回の記事では薪割り機の故障の中でも修理コンデンサの故障について紹介したいと思います。
薪割り機の故障のナンバー1
電動薪割り機の故障では電源が入らない、モーターが動かない、ピストンが止まったまま戻らない、ピストンの馬力が弱くなった、ピストンラムやシリンダーからのオイル漏れがひどいなどがあります。
なかでも電動薪割り機の故障原因のナンバー1は、電源がつかないことでしょう。下記のようなことがあった場合は、コンデンサを見ての不調を疑ってください。
・ モーターのスイッチを押すとモーターから起動するが、コントロールバルブのレバーを回転させても、シリンダー内のピストンラムが動かない。
・ モーター始動スイッチを押し続けると、いつかは、電源盤のブレーカーが落ちる。
・モーターから焼けるような臭いする
・最初はモーターが起動していたのに、いつのまにか起動すらしなくなった
・硬い薪を何度も割ろうとして、繰り返したらピストンが動かなくなった
この現象が生じる一番の原因は、モーターに過度の負荷をかけすぎるために起きるようです。最終的にはモーターに付属するコンデンサが破裂してしまうことです。
硬い原木では、節のため割れないことがあります。この場合、ピストンは加圧することをやめて自動的に元の長さ戻ろうとします。電源を切らすに再びレバーを回すとコンデンサがショートするようです。
この時にブレーカーが落ちることがありますが、ブレーカーを戻せば再び動くことができるでしょう。
コンデンサの破裂とは
しかし、何度も繰り返していると、コンデンサが破裂してしまうことがあります。
コンデンサが破裂すると、ボックスの中から煙と匂いが出てくるでしょう。この状態ではモーターの電源も動くことがなくなります。
コンデンサは、モーターの初期回転にかがない状態では、モーターは駆動することができません。
特にあまり硬い木で長時間負荷をかけすぎるとなかのコンデンサが破壊されてしまいます。薪割り機の説明書には定格時間が書かれていて、連続使用を続けるとコンデンサの破損につながってしまいます。
また、説明書に書かれている定格時間を確認しておきましょう。
コンデンサを交換しましょう
モーター部分の横の箱にはコンデンサが収納されています。
上記の症状を疑う場合は、コンデンサが格納されているボックスを開けてみましょう。破裂している場合は、開ける前に匂いが薬品のような香りがしているでしょう。
CBB60 100uFが基本
電解コンデンサは耐圧は上位互換であればフィルムコンデンサやセラミックコンデンサーのように厳密に設定していなくても大体のものが使えます。
CBB60というコンデンサのモデル、耐圧250V容量100μF誤差±5%が必要です。
キンボシのメーカーからは90uFと聞いていますので、90uF以上であれば大丈夫でしょう。
コンデンサの情報をまとめると下記のようになります。
コンデンサモデル:CBB60 静電容量 100µF 許容誤差 ±5% 定格電圧 - AC 250V
私が購入したものは450Vですが、問題なく使用できています。
コンデンサ交換の実際
コンデンサが手に入ったら、薪割り機に取り付けましょう。次のような手順で取り付けると起動するでしょう。
コンデンサボックスを開けて、中の配線を取り出しましょう。こちらにギボシ端子を取り付けて配線を行います。プラスマイナスの方向を注意しましょう。
コンデンサボックスの内寸は60mm 130mmとなっています、これ以上のサイズは入りません。購入する前にサイズを確認しておきましょう。
今回購入したコンデンサでは、118mm 55mmとなっており、ギリギリ収納できそうです。
うまく収納することができました。これで電源スイッチを入れて、レバーを押せばピストンラムがうまく動くことができました。
コンデンサの破裂を予防するためには
木の種類によっては樫の木や柳の木は硬くて粘りがあるような木は割れないことが多いです。そのような場合は、節を避けることや、節に力がかからないようにするべきでしょう。
我が家では、過負荷をかけるとコンデンサの破壊が生じるので、最近は薪の長さは短めに設定しています。
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