薪とともに

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    インフルエンザの予防にはR−1ヨーグルトが効くのかい?効かないのかい?どっちなんだぁい!?

    今回はインフルエンザ予防にR−1ヨーグルトが効果があるのかを調査しました。

     

    ことの発端は、冷蔵庫を開けたらこのようなメッセージがありました。

    f:id:Suiten:20161025211421p:plain

    えー高いんだ。いくらぐらい?120円?一本で?たけーー普通の十勝ヨーグルトとか4つ入りパックが買えるじゃん。ていうか、はんぶんてなんだよ?

     

    え、インフルエンザに効くってどういうことよ?タミフルが予防にいいらしいんだが・・・

     

     

    ということで、インフルエンザに効果があるかというところに興味を持ったので調べてみました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ネットでの賛否

    ほとんどが、R−1ヨーグルトはインフルエンザに効果があるという記事が多かったのですが、以下のサイトでは批判的な意見もありました。

     

     

     

     

    f:id:Suiten:20161026215716p:plain

     

    matome.naver.jp

     

     いったい、どちらが正しいのでしょうか?今回はそれを追求してみました。

     

     

     

    R−1の由来はナンデスか?

    明治ヨーグルトR-1のR−1と呼ばれる由来は、乳酸菌のOLL1073R-1と呼ばれるところから決まりました。短絡的にM−1みたいにヨーグルトのNo1という意味ではないです。

    もっと正式な名称でいうとactobacillus delbrueckii ssp.bulgaricus OLL1073R‐1(1073R‐1乳酸菌)というそうです。

     

    すげー長い! 

     

    R−1の効能ってナニ?

    ナメコやオクラなどのヌルヌルする成分として多糖体がありますが、これが免疫賦活作用を持つことが知られています。

    乳酸菌についても菌体外に多糖体を産生していて、これをEPSと呼ぶそうです。

     

    「EPS」(Exopolysaccharide、菌体外に産生する多糖体(英語版))を多く産生する特性があり、EPSには免疫賦活作用があるとされる。この免疫賦活作用により、免疫力が高まり風邪をひきにくくなること、インフルエンザウイルスに対して感染防御効果をもつことが報告されている。ウィキより

     

    R−1の研究を調べるよ

    とりあえず、明治のHPに効能とか書いてんじゃね?ということで探してみると2014のプレスリリースのところでインフルエンザワクチンの効果について書いていました。

     

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    R-1乳酸菌の研究|学会発表・論文|研究開発|株式会社 明治

    R−1の研究レポートにはインフルエンザの論文はひとつだけありました。

    上から5段目になります。

     

     

    ネズミを用いたR−1ヨーグルトのインフルエンザの影響

    インフルエンザウイルスをマウスに感染させ、1073R-1乳酸菌の効果を検討しました。

    具体的には1073R-1乳酸菌を使用したヨーグルトを与えたマウスと、同乳酸菌が産生するEPSを与えたマウス、これらと蒸留水を与えたマウスとのインフルエンザウイルスに罹患した後、どれくらい生き続けるかを検討しました。

    結果、蒸留水を与えた群ではウイルス接種7日後から死に始め、9日後には全てが死亡しました。一方、ヨーグルトを与えた群ではウイルス摂取21日後の生存率が37.5%で、蒸留水を与えた群に比べ、明らかな生存率の上昇と生存日数の延長が確認されました。また、EPSを与えた群では、ウイルス接種21日後の生存率は11%でした。EPS投与群でも生存日数の延長効果が認められ、抗インフルエンザウイルス活性にはEPSも寄与してい
    ることが明らかになりました 

     

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    Effects of oral administration of yogurt fermented with Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus OLL1073R-1 and its exopolysaccharides against influenza virus infection in mice(2011)より改変したものを引用

     

    解説するよ

    めちゃ簡単にいうと、R−1ヨーグルトを与えていたネズミはインフルエンザでも長生きしたよ。R−1ヨーグルトのEPSっていう効能を与えていたネズミも同じだったよ。

    ということです。つまり、R−1ヨーグルトのEPSが効くんだぜ、という結論になります。

     

     

    人でR−1ヨーグルトのインフルエンザの影響を研究したよ

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    プレスリリース|企業情報|株式会社 明治

    さらに最近の研究では、インフルエンザワクチンを接種する前後に1073R-1乳酸菌を使用したヨーグルトを摂ると、ワクチンの効果が増強されることがわかっています。

    研究は、18歳~ 25歳の健康な男性40人を2群に分けて実施しました。ワクチン接種3週間前から約13週間にわたり、一方に1073R-1乳酸菌を使用したヨーグルトを、もう一方の対照群には同菌を使用しない酸性乳飲料を、毎日1本飲んでもらいました。そして、引用前、ワクチン接種1週間後、5週間後、8週間後、10週間後で抗体価の変化を測定しました。
    その結果、インフルエンザA型H3N2型に対する抗体価が、ワクチン摂取後に対照群に比べてヨーグルト接種群で有意に高値となりました。またA型H1N1、A型H3N2では、ワクチン摂取後の抗体陽転率が対照群に比べてヨーグルト摂取群で有意に高値となりました。B型については、ワクチン摂取後の抗体保有率がヨーグルト接種群で有効性の基準である70%を上回りました。乳酸菌ニュースより

    解説するよ

    事前にR−1ヨーグルトを食べてもらった人と他の乳製品を食べた人を比べたよ。インフルエンザの抗体(病原体に負けない酵素)を調べたらR−1を食べてた人が高かったよ!

    つまり、R−1はインフルエンザに効果があるぜ!ということになります。

     

     

    ということで、R−1ヨーグルトはは一応インフルエンザに効果があることが示唆されています。しかし、人へのインフルエンザの研究成果は学会発表のまま論文にされないままです。これをどういうことかというと、エビデンス(根拠)にはあまり高くない状態のままなので、できれば論文にできないなにか理由があるのかもしれません、というのが感想です。

     

     

    学会発表はある程度実験の手続きが出来ていれば発表されるもので、そこから精度や方法を煮詰めて論文になる実験が行われるのですが、追加実験(追試)などがないのが残念です。

     

    今回はちょっと難しい展開となってしまいました。簡単に結果だけ述べるとネズミを使った動物実験では結果が出ているけど、人間での実験はいろいろ難しく、学会発表の状態のままということが調査した結果ということになります。

    まぁ、ネットの声なんていろいろですよね。わたしのブログも同じ・・・ry

    他にも情報や間違いがありましたら、是非教えてくださいね。

    今回は硬い内容となってしまいましたが、勉強になりました。

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    まぁ、難しいこと言わずに飲もうぜ。インフルエンザに効くらしいから

     

     

    追記

    すごくインフルエンザが流行ってきています。

    インフルエンザの予防に一番良いのはタミフルを飲むことです。予防接種と流行っている時期にタミフルを飲むことが一番良いと病院等では推奨されています。

     

    実際に看護師さんとかは予防接種とタミフルを飲みます。

    近くにインフルエンザに罹っている人がいる場合は、病院に相談すると予防的にタミフルを処方してくれますよ!