今回は蜜蝋ワックスを掛けてみたレビューを書いてみたいと思います。
無垢材に蜜蝋ワックスを塗ると、無垢材の乾燥を抑え撥水作用が生じます。
無垢材のデメリットとしては、傷が目立つという点と、塗料を塗っていないところからカビが発生することがあります。この記事では蜜蝋ワックスを塗ってみた経過と撥水作用について紹介したいと思います。
未晒し蜜ロウワックスとは
蜜ロウワックスとは、簡単に説明するとミツバチの巣から採取される蜜蝋を原料としたワックスになります。ワックスをかけることで、無垢材はコーティングされ、無垢材の乾燥を抑えます。
未晒し蜜ロウワックスの原料はエゴマ油と蜜ロウで生成されており、天然素材だけで作られており、健康的なワックスのひとつと言われています。
この未晒し蜜ロウワックスの蜜ロウは、 日本の雑木山やミカン畑で働くミツバチの余剰巣(ムダ巣)を使用しており、環境に良い成分ということがわかります。
蜜蝋ワックスについて詳しめに書いてみました
さらにエゴマ油は日本の油脂メーカーが中国の契約農園で栽培・搾油し、日本で精製した一番搾りの油だけを使用していることから、これも健康良い成分ということです。
まとめると、化学化合物が少ないことから、健康的な素材だけで作られた安全な素材ということがいえるでしょう。
未晒し蜜ロウワックスを使うメリット
天然素材である無垢材は、木であることから湿度や温度によって一定の変化が生じます。この変化が激しい場合は、木板は伸縮したり、反ってしまいます。
多くは新築時には木板は隙間なく敷き詰められていますが、しばらくすると木板の間に隙間が生じてきます。
いわゆる、パイン材などの柔らかい無垢材は空気層が多くあることから、柔らかく暖かく感じるそうです。逆にウォルナットなどは強度に優れる代わりに冷たく感じやすいようです。
日本の住宅でよく床材で使われる杉や桧、パイン材などは伸縮性が大きいことから、ワックスなどで保護してあげないと、簡単に反ってしまうようになってしまいます。
場合によっては割れてしまうことから、一般的には木板には塗料が塗られていることになります。
しかしながら、この塗料は化学合成されたものが多く、アトピーやアレルギーの原因と言われており、シックハウス症候群と呼ばれる症状を引き起こす可能性があります。
このため屋内で使用する塗料は、できるだけ天然素材であることが望ましく、できるだけ石油系の化学合成油は避けるべきといわれています。
これら天然素材だけで作られた未晒し蜜ロウワックスは、無垢材の木板の表面に皮膜をつくり、適度なツヤと防腐の作用を発揮します。
未晒し蜜ロウワックスの実力
ここからは未晒し蜜ロウワックスを塗ってみた様子を紹介したいと思います。
なかなか質感が伝わりにくいかもしれませんが、実際に水を掛けてみたりしました。
使用したのが、有限会社小川耕太郎∞百合子社製 未晒し蜜ロウワックスです。
とても伸びがよく、塗りやすいタイプとなっています。
今回は約3畳ほどの面積を塗りましたが、おおよそ10分ぐらいで終わりました。
手順としては以下のとおりです。
- 掃除機で大きなゴミを取る
- 乾拭きを行って汚れを取る
- 蜜蝋ワックスをかける
- 余分なワックスを拭き取る
あっという間に終わるので、気になった場所にサッとワックスがけができるのでとても良いと感じます。
ワックスがけが終わったところはしっとりとした感じになります。
未晒し蜜ロウワックスに水をかけてみた
なかなか写真では蜜蝋ワックスの良さがわかりにくいかもしれません。しっかりと蜜蝋ワックスの効果がわかるのが撥水作用です。
実際にワックスがけを行ったところに、水を垂らしてみました。しっかりと撥水作用が生じており、拭き取ると水滴は全く残りません。
下の動画を見てもらうとさらにわかると思います。
簡単に水を弾いているのがわかると思います。
この撥水作用があるということは、この部分の伸縮性が抑えられているといことと、撥水作用によって防カビ作用になるということになります。
例えば、お風呂場の前やトイレ、洗面所付近の無垢材には定期的にワックスがけを行うと良いでしょう。
無垢材で作られたドアにも使える
床材だけでなく、無垢材で作られた扉のドアノブ周辺にも蜜蝋ワックスは使用することができます。
無垢材のドアにもワックスがけを行ってみました。使用前では白抜けがあるところがワックスをかけるとあっという間にキレイになっているのがわかります。また、傷もわかりにくくなるので塗るとメリットが大きいと言えるでしょう。
〆
いかがでしょうか?無垢材の家は自然とともに経過しており、しっかりと手入れをしてあげるとさらに住み心地の良い住処となるでしょう。
定期的な手入れが、無垢材の良さをさらに引き出してくれますよ。
実際にワックスがけをする経過についてはこちら