今回の記事ではマダニに噛まれた時の症状や対処法について書いてみたいと思います。
マダニに噛まれた後の対処(外し方、重篤な病気)については、受診した専門の医師から助言を頂いたので報告したいと思います。マダニを取ってしまった顛末とマダニに関する情報を整理したいと思います。
普段からマダニに噛まれるという経験はなかなかないですが健忘録がてら書いてみますね。 虫が苦手な方は、閲覧注意です。
- いつ噛まれたのか
- 気がついたのは数日後
- 家中がマダニパニック
- マダニの取り方
- 実際に取り出したマダニはこちら
- 実はマダニって恐ろしい
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気
- 病院を受診して言われたこと
- 〆
いつ噛まれたのか
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キャンプ場やバーベーキュー、花火大会やアスレチックなど屋外でのアクティビティではマダニに噛まれる危険性があります。山や川などの自然の中にはマダニが隠れていることが多いでしょう。
マダニとは、動物や人間にひっついて、吸血して繁殖していきます。血液が栄養源なのでペットや子供などの皮膚に自然にくっついてきます。ダニはほとんど肉眼で見ることができませんんが、ノミよりも大きく吸血した状態ではボタン程の大きさになり誰でも観察することができます。
我が家では薪ストーブの燃料としてたくさんの薪を消費するため、6月初旬に伐採木をたくさん倒します。その時に森やキャンプ場に出入りすることが頻繁にあります。
マダニが取り付いた日の服装は、長袖、ジーパンという服装で、特に肌を露出していたわけではありません。 屋外でたくさんの林木を伐採したため、疲労感はありましたが虫刺されの感覚はないです。それぐらい気づかなく身体にくっついているのががマダニです。
気がついたのは数日後
気がついたのは3日後の夕方、お風呂に入ろうと服を脱いだら、脇に違和感を感じました。
すみません。汚い脇をお見せして・・・
鏡を通して、大きさは3mmほどの薄い円盤みたいなのが脇にくっついていました。
色はやや青みを帯びた肌色のような色でした。触るとちょっと暖かい、体温程度??
脇は自分では見えないので家族に見てもらいましたが、
ナニコレ? イボかな〜?カサブタかなぁって話していました。そろそろいい年なので皮膚には吹き出物やイボみたいなのが出てくる年齢でもあります。
とにかく、違和感と気持ち悪さがありましたが、引っ張ると脇の皮膚が伸びてくっついてきます。脇の部分の皮膚は薄くて、引っ張ると伸びやすい性質があります。
この時には、まだ自分の皮膚のような感じで一体感があり、自分の皮膚と思っていました。まるで同化したような感覚で異物とは感じていません。まるで取れかけているカサブタのような感じで、自分のものと一緒にのような違うような不思議な感じです。
しかし、力強く引っ張ろうとするとまるで棘が刺さっているかのように痛みが出てしまいます。痛みは 男子あるあるにある、毛をコロコロしてアリ!みたいな感じでした。
なんだろう、コレ、普通ではないな、感じ始めて
取ろうとすると痛みが出てしまうので、血がでるかもしれませんが思い切ってハサミで皮膚を切ってしまおうかなぁ、と思っていました。
(このときはまだマダニとは気が付かず、完全にイボかデキモノかなと思ってました)
家中がマダニパニック
そんなこんなでいじりまわしていると・・・ある時にマダニが裏返った時に
え、足があるじゃね?と・・・・(奥さん) 脚がウヨウヨウヨウヨ・・・
私には脇は見えません。家族はドン引きで青白い顔をしています。脚って何さ?って感じです。
「足がウヨウヨ動いているーーーーきもーーーー!」って言われても・・・
ここからは家族中がパニックになりました。
これ、、、ダニじゃないの? いいや、ノミじゃね?
ダニとノミって違うの?一緒じゃね?って感じでだんだん違和感だけが増え家中のパニックが大きくなっていきます。
とりあえず、なんかが刺さっている!刺さっているのにこの一体感はナニ??
スマホ片手に調べてみましたが、よくわかりません。
まぁいいやとにかく虫ぽいんだけど、とにかくこれダメなコトだなと、ここで気が付きました。
取ってよ!って言っても家族は皆逃げ腰です、とりあえず脚だけがウヨウヨ
動いているんです。ウヨウヨウヨ
マダニの取り方
マダニについてはこちらのホームページが詳しく書かれています。
こちらのホームページではマダニを皮膚から除去する方法が書いてありました。
よくいわれるのは、アルコールをかける、線香の火を近づける、氷で冷やすなどの手段です。
嫌がる刺激を与えてマダニが外れるのを期待するやり方。
特に線香の火でマダニのお尻に刺激を与える方法は有効なときが多いようです。
ただしこれらをやり過ぎるとマダニが外れる前に死んでしまい、結局死骸が丸ごと残ったままになってしまいます。
そうなると結局病院へ行くことになりますのでご注意を。いろんな情報を総合してみると、一番安全で確実性が高いのはアルコールでしょうか。
べンゼンやイソジン、もしくは虫除け(DEET成分を含むもの)でも構いません。
脱脂綿などに染み込ませてそれをマダニに被せ、しばらく放置します。
その後、さらに綿棒などでやさしく突っついて刺激を与えます。
マダニにとって「わ、何!?おちおち飯食ってる場合じゃねぇ!」という状況を作り出すのです。
そこからは根気勝負、マダニが自らその牙を外すまでいじめ倒します。
やりすぎて殺さないように。。。どうしても外れてくれない場合は、毛抜きピンセットで接合部を軽くつかんで丁寧に引き抜きます。
アルコール攻めをした後だと、普通の状態で引き抜くよりもかなり簡単に引き抜くことができるそうです。
アルコールで顎の力がなくなっているからでしょうか?
私の場合は、アルコールなどは使わずに皮膚とマダニの境界線をピンセットで挟んでみました。繰り返しですが引っ張っても脇の皮膚が伸びるだけでなかなか取れません。鋏角がしっかりと刺さっているのが分かります。
で、この作業はパニックになった奥さんに依頼しているのですが、ピンセットには強い力が込められていました。
結果的には、強くマダニを挟んでしまっていたためか、グッタリしたマダニが取れました。 取った直後のマダニはピンセットの跡があって動かず仮死状態でしたが、数分後に再び動き始めました。。。
怖い・・・
マダニを無理やり引き剥がすと、鋏角(きょうかく)と呼ばれる針状の構造物が皮膚内に残留してしまうことがあり、ここから感染症が発症する可能性があります。
取り外し方で、してはいけないのは無理矢理引っ張ることがよくないことで、鋏角と呼ばれるものが体内に残ってしまいことがとても良くないことが明らかです。うまく外れない場合は、このまま病院を受診するのが良いと思います。
病院についたまま行った後日談はこちら
実際に取り出したマダニはこちら
取れたマダニは動いています。もともとマダニは赤っぽい色なのですが吸血すると体内にある血液が外からは青っぽく、茶色に見えます。
ビンの中でウヨウヨしていて3日も一緒にいた事が信じられません。
数日かけて柔らかい皮膚の場所に移動してくるそうです。さらっと風呂に入った程度では落ちないようです。
マダニは幼虫、若虫、成虫のいずれも寄生吸血性があるので、数日間は血を吸われていたのだと思いますが、全然感じませんでした。 足から伝っていって腹部や脇などの柔らかいとこまで移動するんだとか初めて知りました。
実はマダニって恐ろしい
タイムリーなニュースで、マダニについては最近では死亡例もあります。
マダニ原因? 感染症で90代女性死亡 肌の露出注意(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
このニュースを見て、かなり他人事ではないと思ったりしています。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気
SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症である。
2013年1月に国内で海外渡航歴のない方がSFTSに罹患していたことが初めて報告され、それ以降他にもSFTS患者が確認されるようになった。
SFTSウイルス(SFTSV)に感染すると6日〜2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。
その日の夜に調べたのですが、
マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気を媒介するので、マダニは恐ろしい虫だとやっと認識しました。
このため念のため次に日に皮膚科を受診しました。
病院を受診して言われたこと
皮膚科の先生も鋏角(きょうかく)についてはもちろん知っていて、皮膚をルーペで確認しましたが特にないかもということでした。
ここで先生から言われたことをまとめると、、、、
- 取ったマダニは皮膚科に持ってきて欲しい
- 取ったマダニが動いていたということは、鋏角(きょうかく)部はマダニにあるため、皮膚内に残留している可能性は低い
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の可能性はあるので変だと感じたらすぐに受診すべき
1.取ったマダニは皮膚科に持ってきて欲しい
本当にマダニかどうかを確定するためには、実際に持ってきて欲しいとのことでした。
わたしの場合は、写メに撮っていたのでこれを確認してもらいマダニと判断されました。
2.マダニが動いていたということは、鋏角(きょうかく)部はマダニにあるため、皮膚内に残留している可能性は低い
もし無理やり引っ張って、マダニが死んでいれば鋏角がちぎれている可能性があり、その際、マダニにとっては体の部分を損傷しているため、絶命していることがあるとのこと。
口に当たる部分が体から離れるので、損傷が激しくて絶命するという理屈のようです。
裏を返せば、マダニが生きているということは鋏角(きょうかく)は、マダニ本体にある可能性が高い、リスクが減っている。
無理やり引き剥がした場合は、この鋏角(きょうかく)がマダニ本体から離れたこととなります。体内に残留している場合は、その付近の皮膚を切開する必要があるそうです。自然に鋏角が出てこないことがあるので、発熱やその他の症状が出てくるかもしれません。
また、無理やり引っ張ってしまった後に受診しても、どこに鋏角があるかわからないことがあるので、無理して外そうとはせずにそのまま受診して欲しいとのことでした。
3.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の可能性はあるので変だと感じたらすぐに受診すべき
ほとんどの感染症は潜伏期があります。刺されてすぐに発症するのではなくて、数日後に異変が生じます。
このため、医師からは経過観察をして、違和感があったらまた受診するようにと指示されています。
今日でちょうど3週間を過ぎようとしているので、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症する可能性は低いと思います。
よかったー
マダニに噛まれないようにするには、記事のような素材の服が良いそうです。
〆
まさかブログで脇毛を公開するとは思っていませんでした。お恥ずかしい・・・
一番びっくりしたのは、3日間も気が付かずマダニとともに昼夜をともにしたことです。
アウトドアが大好きな方には、噛まれる可能性がありますのでご注意ください。
マダニに刺されているときはすぐに専門の皮膚科などにご相談されたほうが良いと思います。
最近では、妻もマダニに噛まれていたので記事にしました