プランター栽培や花壇、畑などの園芸を始めるととても面倒なのが水やりですよね。今回は効率的な水やりを行うことができるドリップ潅水・散水ノズルをレビューします。
国内メーカーではタカギ 水やりスターターキットタイマー付 GKK101が有名でホームセンターでもよく販売されています。国産メーカーなので安心の2年保証がついている点がとてもよいと感じるでしょう。
蛇口に取り付けて時間設定など簡単な操作をするだけで自動で水やりできるタイマーと、鉢植えやプランター最適なアイテムを揃えたスターターキット。タイマーは乾電池式のためコンセントがなくても使用可能です。
タカギ製の水やりスターターセットでは、点滴のように水をポタポタと流すことができます。水道栓にタイマーと取り付けて、自動で水やりをやってくれるので、設置後の水やりは完全に自動です。
これら灌漑システムは屋外で使用すると気候の変化、気温や雨風、強烈な紫外線の影響を受けるために部品は必ず何らかの劣化が生じます。しかし、タカギ製品であれば2年以内の自然故障について、メーカー保証を受けることができます。
さすがホースや蛇口に取り付ける部品を専門に扱っているメーカーなので、品質に自信があることが伺えます。
このようにタカギ製品がとても良いことはわかるのです。
しかし、一つだけ難点があります。ズバリ、価格が高いのです。
価格の安い、同様の商品がないかとAmazonで物色していると 、中華製のドリップ散水ノズルがありました。さすがAmazonさんです。
点滴灌水のメリット
一般的なプランター栽培や自宅栽培では、ジョウロやホースからシャワーのような水で水やりを行うことが多いでしょう。しかし、水が土に当たると畝が崩れたり、茎の根本の土が流れてしまうことがあります。これらが生じると植物の成長にも大きな影響となってしまいます。
点滴灌水を行うとノズルの部分から水がポタポタと点滴状にゆっくりと供給されるため、土壌表面がたたかれることなく灌水できるため、土壌の形が崩れることなく水が供給されるメリットがあります。また、水やりにおいても均一に水を供給することができるため、水の不足や過剰になるようなことも減ることが期待できます。
一般的に販売されている灌漑システムでは、高価になっているため家庭菜園や園芸で楽しむために設備費が大きくなってしまいますが、できるだけ手軽に安く仕上げることが、その他の設備費に回すことができるでしょう。
我が家のりんご箱プランターの紹介
商品説明の前に、設置場所について紹介したいと思います。
私のホームページではりんご箱を紹介している記事がいくつかあります。りんご箱があると収納やDIYに役立ち、とても便利です。りんご箱は不要なものを頂いているのでかなり劣化があるのですが、そのなかでもかなり傷んだものをプランターとして利用しています。
今回紹介する商品について
今回設置した、中華製の潅水・散水ドリップですが、結論からいうと全く問題がないということでした。中華製ということで商品について不安があると思いますが人柱的に購入してみました。
Amazonの箱を開けると白いビニール製の袋に商品が梱包されています。タカギの商品では箱がありますが、このあたりが中華製のにおいがします。個人的には好きなんですけど。。
開封した状態、説明書などはなくAmazonの商品説明を見ながら自力でDIYすることになります。このためレビューも賛否両論あるようですが、使ってみないとわからない品質です。
様々な取り付け器具がありますが、どれを使用するかはまるでパズルです。
ひとつずつ見てみましょう。
灌漑システムに関する部品ついて
上は水道栓に取り付けるためのゴム式の蛇口ニップル、左は散水用の4mmホースを取り付けるコネクター、右はよくわからなったので使用しませんでした。
ご自身の環境によって使う取り付け器具が変わるようなので、とりあえず購入してもよいかなと思います。
散水用の4mmホースを取り付けるコネクターとタカギ製のホースジョイントニップルと連結させても水漏れなどはありませんでした。とても相性がよいように感じます。
4mmのゴム製のホースになります。これを自分で切って灌漑システムを構築することになります。ゴム自体はとてもコシがあり硬いので取り付けはやや力が必要な感じです。
また、鋭角なカーブをつくることが難しいようでした。
Tジョイントによってゴムチューブの中の水流を分岐して灌漑システムを作っていくことになります。
ゴムチューブにTジョイントを取り付けてみました。やはりゴムが硬いので奥まで差し込むことができません。
実際には 自宅にあったエンボスヒーターを使用しました。取り付けるゴムチューブを暖めて柔らかくなったらTジョイントを差し込みます。このようにすると奥まで差し込むことができました。
ヒートガンやドライヤーでも良いと思います。
ドリッパーシステムについて
ドリッパーとは4mmチューブの先端に取り付けて水をシャワーのように放出する部品のことです。
このドリッパーはネジ式になっておりきつく締めると水がシャワーのように吹き出します。水栓を開放すると水力が増すのでこのネジによってシャワーのように出すのか、点滴のようにポタポタと流出するようにするのかを好みで選ぶことができます。
また、水栓に近いところほど水が多く出るようになっているので、このネジを調節することで末端まで一定の水圧で流れでるように調整することが必要でしょう。
ドリッパー付近のチューブに取り付けて、固定するための小さなペグのようなものも付属しています。これがあると風によってチューブやドリッパーが動かないように固定することができます。
実際に設置してみました
設置は思っていたよりも簡単で、2時間もかかりませんでした。慣れてくると簡単に設置することができます。
潅水用のチューブを土の上に敷設すると必ず損傷が起きてしまいます。このためカナフレキCDという管があったのでこれの中にチューブを入れてプランターまで引き込みました。つるはしがあったのでとても便利です。もったいないですがクラピアをちょきちょき切って溝を作ります。
カナフレキCDが不足したので直接チューブが土に接してしまっています。追加で購入して土に接しないようにしたほうが良いでしょう。
チューブはコシがあるのでりんご箱に穴を開けてチューブを行き渡るようにしました。
見た目がスッキリとするためには穴を開けたほうが良いでしょう。またコシが強いので鋭角なカーブを作ることは難しいです。Tジョイントを効果的に使ったほうがよいと思います。また、分岐をたくさん作ると水圧が安定しないので少ない分岐でできるだけ直線に近いほうが良いでしょうね。
水路はまるで血管のように分岐させています。茎の近くにドリッパーを設置させるようにすると効果的に水を根に送ることができると思います。
それぞれのTジョイントを使った分岐を近くに設置すると、Tジョイントの取り付けに苦渋します。余裕を持ってホースの長さをもったほうが楽です。
水量は少ないため、時間をかけて水をあげるような感じです。スプリンクラーのように勢いよく水は出ませんでした。これもドリッパーのネジの調節によって変わると思うのですが茎の下にある根に水をあげるほうが良いと思います。
ドリッパーの調節によってポタポタと流れ出るところから、緩やかなシャワーのように多めに水が出るところがあったりして、水を必要とするナスには多めの水量を、ネギなどの野菜は少なめというような感じで調節できました。
今後気になるのが、劣化による補修です。夏になり紫外線や気温の上昇によってプラスチックやゴムの劣化は避けられないでしょう。今後もどのようになるか書いてきたいと思いますね。
ドリップ散水ノズルは他にもいろいろあるようなので一度、見てくださいね。
まとめ
いかがでしたか? この中華製ドリップ散水ノズルを取り付けたことによって、水やりが水栓を開くだけですべての野菜に水をあげることができるようになりました。
次回はこのドリップ散水ノズルに中華製の自動水やり機を取り付けたいと思います。