理由はおいといて自称ナチュラリストっていう言葉が気になったので、今回はそれが何かを調べてみました。
本日の目次
英語ではどうなってるの?
海外ではNaturalismという言葉のほうがポピュラーであり自然主義、博物学との意味で、naturalistという言葉は自然主義者、博物学者と訳されます。
日本語版ウィキペディアにはナチュラリストという言葉はなかったです。まだ新しい言葉なのでしょか。
Naturalismとは
芸術
哲学と科学
自然主義 (哲学) - 超自然的なもの(理想・規範・超越者など)に訴えず、自然的なもの(物質・感覚・衝動・生命など)を基盤にした世界の捉え方。
方法論的自然主義-世界の探求に神のような超自然的、オカルト的要因を用いないこと。科学的方法の一部。 Wikipediaより
Naturalismは、広い意味での自然主義であり、高樹沙耶さんが名乗る肩書とは少し違うような感じがします。では自然科学に関わるナチュラリストとはどのようなことを言うのでしょうか。
自然主義を言葉で説明するのは難しいですが、ナチュラリストを調べると、関連するワードとしてベジタリアン、ビーガーン、マクロビアンという言葉がよく出てきます。
マクロビオティック(菜食主義者)ビーガン食という耳慣れない言葉なのでこれも整理してみました。
ベジタリアン(vegetarian)
直訳すると 菜食主義者 と訳されるみたいです。英語では野菜のVegetable(ベジタブル)からでは、健全な、新鮮な、元気のあるという意味のラテン語 vegetus(ベジェトゥス)”が語源と言われています。
自分自身の健康、背景となる宗教、思想などを理由として野菜中心の食生活をする人々のことをいいます。必ずしも肉や魚などの動物性タンパクを排他的な考えにならず野菜以外の食物を食べる人もいます。
ビーガン(vegan)
絶対菜食主義者・純粋菜食主義者と訳される、ベジタリアンのひとつです。
菜食が中心となり、動物性タンパクに含まれる肉、魚、卵、乳製品、ハチミツを一切食べません。ベジタリアンより、さらに厳格なイメージがうかがえます。なかには毛皮や革製品、ウール(毛)、シルク(絹)などの動物を使った製品を避ける人もいます。このため、動物愛護の精神の方も多いです。
マクロビアン(macrobian)
名称は「長寿法」を意味します。マクロビオティックとは日本人の桜沢如一(1993〜1966)によって創案、提唱された「食物による健康法」の事です。「マクロビオティック」とは、ギリシャ語の「マクロビオス=健康長寿法」を語源としたフランス語風の呼び方で、英語では「マクロバイオティクス」と呼ばれています。このマクロビオティックを実践する人をマクロビアンと呼ぶそうです。
玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とする。野菜、穀物、豆類などの農産物、海草類を食べる。有機農産物や自然農法による食品が望ましい。
ヌーディズム(Nudism)
ヌーディズムは、自然との関わりを強調してナチュリズム( Naturism:ネイチャリズム)と呼ばれることもある。これは全裸でありながら服を着た状態と全く同じように過ごすことであり、この人達をナチュラリストともいうことがあるみたいです。海外ではけっこうメジャーで、日本でも和歌山の海岸を男女裸体おkにしようと運動があったみたいですが、頓挫してしまったそうです。そういう運動をする人たちもナチュラリストというみたいです。
で、最近話題のナチュラリストって何だ?
ナチュラリスト……それは自然主義者と訳されるらしいが、つまりは積極的に自然と関わり交わり、人間界と自然界の融合を図っていく人たち。人間による “ 不自然な”自然支配、地球環境の汚染を唾棄し、文明にまみれ汚れた現代人たちが失ってしまった野生の感覚や、自然を愛おしむ心、ひいては自己の自然治癒力を取り戻す。そういったライフスタイルの良さと美しさを賛美し、自然の力や「人間は自然の中で生かされているに過ぎないのだ」という原理にまだ気づいていない、無知で哀れな都会人たちへ啓蒙活動を行うのが自分の生かされている使命と信じてやまず、それゆえに “ SNSで饒舌”な人たちでもある。……って、SNSめっちゃ文明ですやん。
高樹沙耶も名乗る“ナチュラリスト”って結局、ナニモノ? | citrus(シトラス)
ここの下線部だけ見ると、農業や林業で働く人たちは ナチュラリストということでいいのですかね?
高樹沙耶さんは女優を引退して、千葉で自給自足の生活を始めたそうです。この現代社会における便利さやテクノロジーから脱却して、自然を見つめ直そうという考え方みたいです。そのためか野草とかに詳しくなり、野草のことから大麻を知り、その考え方が変ったというのをテレビで見ました。
本当のナチュラリスト【naturalist】とは
野外における生物(およびその他の自然物)に強い関心を抱き,それを愛好し,あるいは研究しようとする人々のこと。本来は,中世後期からルネサンス期にかけてアリストテレス自然学が自然哲学(今日の狭義の自然科学の源流)と博物学の二つに分化してから,後者に携わる人々を指すものとして使われるようになったことばであり,その限りでは博物学者と訳して問題はない。ところが,博物学が学問的にも社会的にも変容していったために,このことばが意味するものもさまざまに変化し,現在ではかたかなのままで用いられることが多くなった。
世界大百科事典 第2版より
調べてみるとナチュラリストとは自然哲学と博物学に分かれるのですね。あまり、馴染みのない博物学という言葉が出てきました。この博物学がなんだか意味が近そうなんで以下へまとめました。
博物学とは
博物学(Natural history)は、自然に存在するものについて研究する学問。広義には自然科学のすべて。狭義には動物・植物・鉱物(岩石)など(博物学における「界」は動物界・植物界・鉱物界の「3界」である)、自然物についての収集および分類の学問。英語の"Natural history" の訳語として明治期に作られた。東洋では本草学がそれにあたる。ウィキペディアより
自然科学研究のひとつの方法として博物学的研究というのがあります。これは直接、野山や海などの自然の中の、動物や植物や鉱物などの収集や同定、分類、追跡などを行う研究のことをいいます。たとえば、時々新種の動物など発見がされますよね。
他にも魚博士のさかなクンさんが一大発見をしました。
これも博物学的研究の成果ということになります。
これら自然の中からその生き物や鉱物などの状態を調べたり、新たな発見について博物学的研究ということになります。つまり、TOKIOやさかなクンさんは真のナチュラリストという肩書のほうが相応しいと思います。
皆さんも子供の頃に夏休みに昆虫採集や押し花とはしたことを覚えていませんか?それも博物学的研究ということですね。
プロナチュラリストさんを発見
さらに調べるとプロ・ナチュラリストという方がいました。この方については以下を御覧ください。
プロ・ナチュラリストは、自然案内の専門家。
現在、日本では数少ないプロフェッショナルのナチュラリスト(自然案内人)として、国内・外の各地をフィールドに、講演、執筆、写真撮影、テレビやラジオ番組への出演・監修など幅広く活躍している。日本自然科学写真協会会員、日本自然環境専門学校講師。
つまり、ナチュラリストとは自然を発見・再発見する方をいい、なかには博物学的研究
になることもあるということがわかりました。
以下の動画がプロのナチュラリストと呼ばれる方になります。
Naturalist Kevin Short / ケビン・ショート 野アザミ
今回のブログ内容がバイキングでも放送されていました。
〆
最終的に高樹さんがいう自称ナチュラリストとはよくわかりませんでした(笑)
自称料理研究家 と同じで自称であればなんでもオーケーになりますね。
じゃぁ、わたしもこれから自称ナチュラリストといいます。あなたもね。