薪ストーブに入れる薪は大きさによって呼び方が変わります。大きさは着火しやすいものから、燃焼時間を長くするためにそれぞれ太さを考えて使用することとなります。
小さいものから焚付材、中割、大割と呼ぶことが多いです。今回はそんな薪の太さについて説明しています。
薪の太さについての呼称
・焚き付け用:小枝や小割りの枝、端材など 針葉樹が適している 直径は3cm以下
・中割の薪:直径5cm~3cmくらい 広葉樹がbetter
・大割の薪:直径10cm程度 広葉樹がBEST
これらを使い分けて温度や燃焼時間を調整することになります。
焚付材(焚き付け用)
薪への着火を行う細木や細く割った木のことを呼びます。薪ストーブの燃料となる中割や大割の薪へいきなり着火しないため細木から順に火を大きくしていく必要があります。主に杉や桧などの針葉樹のほうが燃焼しやすいため好んで使われます。
細木のことを粗朶(そだ)と呼びます。粗朶は細い枝のため薪に比べて容易に乾燥する傾向があります。写真は粗朶を約半年乾燥させた細枝です。
焚付用の割り箸もたまにオークションであったりしますので、興味ある人はどうぞ。
ちなみに、焚付材に着火剤を使用してすぐに燃焼させるほうが焚き付け時の煙を抑えることができます。
また、着火剤としてはファイアーサイドのドラゴン着火剤をオススメします。
煙の出現するタイミングについてはこちらで書いています。
中割〜大割
大きくなるほど火の付き具合に時間がかかりますので、小枝や焚き付け用の枝は燃焼しやすいものとなり、中割・大割へと順に火を大きくしていきます。
さらに、薪の大きさや本数を増やすと、燃焼時間が燃焼温度が高くなりやすく、燃焼時間も長くなります。逆に中割の本数を増やすと一気に燃えるので温度が上がりやすくなります。
大割は十分な種火がないと簡単には燃焼してくれません。炭化するまでは煤が発生するため十分な温度が必要です。しかし、大割が燃焼したあとには大きな熾火ができるのでストーブ料理や夜間の運転には必ず必要です。
大割は夜間など長い時間熾火(おきび)にして、放置したままになりますのでこれを利用することになります。
※ 熾火
熾火になると、炉内ではオーロラの炎のように青い炎が立ち上がります。
これが癒やし効果があり、焚き火のようにいつまでも見ていたくなります。
煙を抑えるコツ
中割は熾火が小さくなってきた時に投入するとすぐに燃焼するため煙を抑えることができます。
熾火のパワーが落ちてきたときには、いつも中割を入れてから中割を発火させ、その後に大割を入れる順に心がけています。大割は簡単には炭化しないため、炭化するための温度が低い時には煙突には煙(つまり煤)が発生してしまいます。中割を入れてから大割を入れるように心がけましょう。
〆
薪棚の上段には主にナラの木の中割、下段には焚付用の桧を準備しています。薪棚は目的別や時期別に収納すると便利です。
薪にはいろいろあるけれど、使い方次第で炎も温度も変わる!