薪とともに

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    暖炉・薪ストーブのある家 (ホームメイク) をレビューします

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    薪ストーブの書籍をレビューする企画、第4弾はニューハウス出版の『暖炉・薪ストーブのある家 』を取り上げます。この本は2009年8月に発刊されたかなり古い本になります。

    いよいよ、薪ストーブ関連書籍のレビューもネタ切れになりそうで、古い本ですが紹介しますね。

    暖炉と薪ストーブについて一緒に書かれているのが特徴で、住宅関連書籍なのに意外と読ませる本です。 

     

     

     

     

    それでは薪ストーブ〜〜

     

     

    暖炉・薪ストーブのある家

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    登録情報
    大型本: 170ページ
    出版社: ニューハウス出版 (2009/08)

     

    ニューハウス出版について

    ニューハウス出版は、故田中角栄氏が実質オーナーであった旧日本電建(株)(後に小佐野賢治の国際興業グループ傘下)の出版部門が、昭和36年8月に独立した住宅関連の出版会社です。主に和モダンな住宅の情報が多く、きらびやかな住宅の書籍が多い傾向があります。この出版社は残念ながら2017年に倒産してしまいました。

    故田中角栄氏元関連のニューハウス出版(株)(東京)/事業停止・倒産 | 倒産情報-JC-NET(ジェイシーネット)

     

     

    全体像

     

    Embed from Getty Images

     全体的にカタログ的な要素が大きく、写真が大きいのが特徴です。住宅への設置例などが多いですが、前半は高級な暖炉や洋風の上品な自宅が紹介されています。 

     

    薪ストーブから暖炉、囲炉裏まで書かれている本であり、家の中の直火を考えている全般の本になります。高級そうな邸宅から和式の家まで幅広く紹介されています。

    暖炉・薪ストーブのある家を、海外を含め20実例集め、暖炉・ストーブの基礎知識も掲載する暖炉・薪ストーブに注目した住宅関連書籍ですが、意外と薪ストーブについてもきちんと書かれていました。

     

     

     

    薪ストーブ導入例

    まるでお城のようなお家の暖炉やイギリス風の家のビルトインタイプの薪ストーブ、今では販売されていない緑色のデファイアントや北欧風のお家の紹介など、薪ストーブ関連というより、暖炉や薪ストーブが似合うお家の紹介が多いです。

     

    超豪華なベッドがあったり住宅カタログのような感じです。また、後半には実際に薪ストーブを導入された方のインタビューが掲載されており、薪ストーブがある生活について書かれていました。

     

     

     

     

    Embed from Getty Images

     

    さらに後半では囲炉裏や薪ストーブ料理を紹介した、導入された方のインタビューもあり、なかなか読ませます。導入例は住宅関連書籍なのでとても多く、一番ページ数が多い本でした。93ページ。

     

     

     

    薪ストーブ導入するための知識

    やや情報が古いためかクリーンバーン方式については記載されていませんでした。

    簡単なイラストで煙突や燃焼システムについて書いています。

     

    珍しいなと思ったのは、クッキングストーブの各部位の名称について書かれており、ウォーミングオーブンというものがあるのを初めて知りました。ウォーミングオーブンでは食器温めやヨーグルトやパンの発酵、食品の乾燥に使うそうです。興味あります!

    途中で、炉台や薪ストーブの購入先、煙突についてのQ&Aがありますが、ちょっと情報量は少ない感じです。10ページ

     

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    優雅なピアノのような姿だが、調理に特化した装備は圧倒的だ。広い天板には温度が異なる4つのホットプレート、その下は左に燃焼室、右に大容量のオーブンを配置。扉には温度計が付く。
    保温や鍋置きに便利なウォーミングシェルフ(別売)とタオル掛けはもちろん、正面には油汚れの掃除を楽にするスプラッシュバック、その上にはウォーミングオーブンのスペースまで備え、保温や発酵料理などにも対応。まさしく至れり尽くせりの仕上がりだ。

    STANLEY COOK STOVE | 薪ストーブStyle

     

    ウォーミングシェルフとウォーミングオーブンの違いを知ることができ、料理専門の薪ストーブにもいろいろと種類があることを知りました。ストーブの上のほうにある戸棚みたいなところがウォーミングオーブンと呼び、オーブン本体の羽のようなパーツをウォーミングシェルフと呼びます。

    オーブン付きの薪ストーブは、どちらかをいうとモダンなカタチが多いと思っていましたが、クッキングオーブンもレトロな感じがあるのですね。まるでピアノみたいな感じですね。

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    我が家のアンコールにもウォーミングシェルフを取り付けています。

     

     

    薪ストーブのカタログ

    住宅関連書籍とは思えないぐらい、大量の104機種が紹介されています。薪ストーブの代表的なメーカーからマイナーの聞いたことがないようなメーカーまで紹介されています。面白いのがすべてのストーブの価格が書かれている点です。発行時点の価格ですがこの時期は円安の時期なので、今はもうちょっと高いかもしれません。

     

    また、ガスストーブ、オイルストーブ、電気ストーブなど最近の薪ストーブの本では紹介されていない方式の疑似薪ストーブまで紹介されています。

     

     

     

     

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    まるでアンコールのような電気ストーブもあるのですね。もちろん薪を焚べたり、薪割りをする必要が無いので、お店や待合室にあればオシャレな感じがしますね。

     

     

     

     

    薪について

    基本的なツボを押させた薪について書かれており、重要な情報は事足ります。よいなと感じたのは薪割りの方法が実際の写真を通して大きく紹介されています。初めて薪割りをする前には読んでおきたいページですね。12ページ。

     

     

    着火の方法

    着火の方法は、薪ストーブを導入された方のページに、ちょこっとだけ書かれてあり、わざわざ着火の方法を特集しているページはありません。0ページ。

    このあたりが住宅関連書籍という感じがします。 

     

     

     

    薪ストーブ料理について

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    ESSE Ironheat(エッセアイアンハート) | ESSE社 | 薪ストーブ・暖炉・住まいのグランビル

     

    クッキングオーブンを用いた薪ストーブクッキングについて紹介、天板が広いので料理しやすそうでした。エッセアイアンハートという料理に向いているストーブを知り、いいなぁっと思わず感動しました。

    10品目もあり、カプチーノから鯛の昆布〆の炙り焼き、ダッチオーブンを使った料理など様々です。結構、充実していました!14ページ。

     

     

    薪ストーブショップ紹介

    薪ストーブショップは紹介されていません。0ショップ 

     

    その他

     クックウェアやストーブ関連の小道具などの紹介が3ページほどあります。カタログのように眺めているだけで欲しくなります。

     

     
     
     

    ニューハウス出版は、倒産してしまっているので続編はないのが残念です。
    クッキングオーブンの貴重な情報が掲載されており、最近の薪ストーブ関連の本とは違う視点が楽しいです。暖炉についても紹介されているので、興味ある方は買うなら今しかありませんよ。絶版です!